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CANDLE NIGHT LIVE 2014 ③ ー 開 宴 ー

チャリティに関わる良さとは、「自分が世界とつながっている感覚」を得られること
渋谷 弘延(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン専務理事)

2014年10月12日(日)PM 6:00 –
IMG_2962『 CANDLE NIGHT LIVE 2014 』 開 演ー
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1O6A7887はじめにご挨拶。
このイベントの趣旨について、カンボジアでの活動報告、そしてカンボジアのお話。
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1O6A7906今年も支援先である【インターナショナル・カンボジア・NGOスクール】とSkypeで中継をつなぐ。
支援先から現地の生の声で、御礼も込めて学校の現状を直接来場者に伝えるー1O6A7897 毎年この挨拶のために2ヶ月前から準備をはじめる。(苦笑)
・・・その場しのぎで気の利いたことが言えない自分にとって、
この日、この瞬間を迎えるまで、逃げ出したい日々が続く。

今年はどんなテーマで話すべきか、、
どんな切り口でイベントの趣旨を伝えようか等々…毎年直前まで悩む。
今年は近隣のご住職さん、副住職さん方がたくさん来場されることはわかっていたので、
もう少し仏教的な方向で話すべきか、、最後まで悩んだ。
IMG_2910でも、このイベントの核は何か?なぜCNLを行うのか?何を伝えたいのか?

・・・そんな根本に立ち返ると、結局最終的には同じ処に行き着くー

無理をしない程度に、自分が出来る範囲で、継続する』ということ。

楽しむことが前提で、それをいいことにつなげる』ということ。
そして、
お寺は悲しみのご縁だけでなく、歓び、楽しみもみんなで分かち合う場所』ということー

 

・・・ココまできたら “よそ行き ”ではなく 「ありのまま」で開き直って話そうと思った。

時間にして25分。・・・長いと思われるかもしれないが(汗)
ココで趣旨をお話しておかないと、このイベントが単なるLIVEで終わってしまう、、

あくまでこれは「お寺でのカンボジア・チャリティー」だということ、
それを明確にすることが自分の役割。

IMG_2934・・・無事挨拶を終え、Lilyサンにバトンタッチ。
IMG_2931こどもキャンドルナイト】でもおなじみ、
ラジオパーソナリティ/ナレーターとしても活躍するLilyサン。

昨年はCNLスタッフと共に初めてカンボジアへ。
現地愛センターにて『絵本読みきかせ in カンボジア』を敢行した。
1O6A7924PM 6:40 – OPENING ACT ;  中嶋晃子 with 「E」brothers LIVE
1O6A7925冒頭、インド・オルガン「ハルモニウム」の独特な音色にのせて、
中嶋晃子サンの声楽のような、美しい声が御堂に響き渡る。

まさかのアジアンな音色・・・聴衆はたちまち “ 中嶋ワールド ” に引き込まれていくー
1O6A7931民族楽器のようで、実はアメリカの三弦楽器「ストラムスティック」。
確かな歌声と、珍しい楽器の音色、、
1O6A7940ユージマンさんのアフリカの大地を連想させるパーカッションのリズム、、
1O6A8067そして、数々の有名アーティストの伴奏もされているペペ伊藤さんの確かな技術、、。
1O6A7964本当に素晴しいお三方でした。
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1O6A8000中嶋晃子サン自身は、インドネシアのマングローブ植林活動を行っている。
現在も自身のアルバム「あなたと未来の地球のお話」を購入すると、
インドネシアに3本の木が植えられるというプロジェクト。

インドネシアとカンボジア、、
国は違えど、互いの活動に相通じるものがあり、今回ご出演を依頼したことでした。
1O6A8009LIVE終盤、お客さんと一体になった手拍子とリズムの中、今年のCNL’14 Tシャツが登場(!)
1O6A8054♬ キャ〜ンドルナーイト さ〜いりんじー(笑)
届くかな〜? カ〜ンボジアにー
私たちの声がー 聞こえるかなー?
キャ〜ンドルナーイト さ〜いりんじー♫

…盛り上がる手拍子にのせて、
お客さんと一緒に復唱しながら即興の歌詞、、本当にありがとうございます!
1O6A8025会場が一体となり、大変盛り上がったオープニングアクトでした。

DPP_0072PM 7:20 ー 第一部 中嶋晃子 with 「E」Brothers LIVE 終了。
IMG_2991ここで20分間の休憩ー
IMG_2996会場班は、慌ただしく次の準備。
IMG_2988BAR、物販ブースは人、人、人…
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IMG_3004こだわりの竹炭珈琲にアルコールドリンク、慌ただしい親分。IMG_2990ビールが飛ぶように売れていくー

サッポロビールさんから今年多めに提供していただいた生4樽は、開宴を前にすでに完売。
慌ててスタッフが酒屋さんへ走り、急遽追加した2樽も休憩中にすべて完売。

・・・生ビール『 60L 』 がアッという間に消えた。

また、この日用意したカシス系、日本酒、焼酎、ウィスキーもすべて空に…
IMG_3070この日にむけて、数ヶ月前から入念な打ち合せを重ねてきたBARチーム。
過去7年の失敗と経験、データに裏打ちされたフードのラインナップで、
MILKの100円クレープ120個、
サザエ飯50パック、
揚げピザ25個、
西林寺唐揚げ30個、
フライドポテト25個が・・・すべてが完売。(汗)
IMG_2194・・・今日までアツ過ぎる程の会議を繰り広げていたBARチーム。
時には近寄りがたいほど、張りつめていたチームだったが・・・
IMG_3009当日のチームワーク、みんなの活き活きした姿にちょっと感動しました。IMG_3012すべてはこの親分の人柄あってのコト。…クレープ完売でこの穏やかな表情(笑)。
IMG_3085一方、物販ブースもー
DPP_0069CNL’14 Tシャツは、各主要サイズは完売。
IMG_2840この日のために用意した『愛センター・トートバック』もー
IMG_3339限定カラーを含む三種類全40枚が完売。
IMG_7083・・・BARブース、物販ブース共に過去最高収益を更新。
経費を差しのぞき、売り上げはすべて「インターナショナル・カンボジアNGOスクール」、
および「愛センター」への教育支援費として寄付します。
IMG_2983会館のフードコート&キッズルームでは、子ども達が静かに映画鑑賞。
映画上映前には、今年も英会話教師 木下繭サンの映画内容にちなんだ即席英語教室!
IMG_7966残念ながら今年のその様子を写真に撮れていませんでした!!!(繭ちゃんゴメン!!)
・・・というわけで写真は昨年のもので、、。(汗)

今年は昨年を軽く上回る子どもの数で、、確認しただけで子ども50名以上。
(それ以上は動き回り過ぎで計測不能・汗)

ご両親が本堂でLIVEを楽しんでいる間、コチラでは
子ども50名以上の「キッズサンガ☆ナイト」! 即席英語教室!繭サンありがとう!!
1O6A8098PM 7:35 ー
IMG_3016さぁ、birdサン、登場です。
1O6A8208PM 7:40 –
遂に始まった 「7th Special Acoustic Live!」“ bird with Naohiko Higuchi ”
1O6A8130オープニングは『空の瞳』。はじめから全開です!
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1O6A8171小さな身体から発する大きなオーラと、魂の言葉、、。
これがビッグアーティストたる、本物のソウル・・・
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IMG_3022曲間のMCでは、終始CNLのお話を…
IMG_3021…今日はキャンドルナイトLIVE!、私たち初めて参加させて頂いたんですが、
さっき控え室にいると廊下からお酒を売っているスタッフの威勢のいい声が
沢山聞こえてくるんですよ。

生ビールの売れ行きと「カシオレ」? 皆さんすごく飲んでますね~(場内笑)
樽が何回もなくなって「どうするの!?」「ないよ!」みたいになって、
またどこからか補充されて…それも一回じゃないんですよ!何回も樽が!(笑)

・・・しかもメニューが豊富なんですよね、「お湯割り。」(場内爆)
IMG_3038ドリンク担当の青年が元気いいんですよ。
注文が何段階かに分かれてて、一人が「カシオレ!」というと、
「カシオレ!」「カシオレ!!」「カシオレ!!!」…リレー形式で伝わるっていう(爆)

すごい盛り上がってる。「生ビール復活しました、イェーイ!」みたいな(笑)
うぉーイケイケだ!みたいな感じで(場内爆)

・・・あの樽はどこに消えたんですか!?(笑)
IMG_3040…本当に有難いトークでした。
ほかにも、「カンボジア・チャリティー」と言うことで、
ご自身がカンボジアへ旅行した際の貴重な話までしていただきました。
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IMG_3089本堂から溢れ出す人、人、、。
IMG_2948一方、境内ではー
1O6A8099今年実験的に導入したプロジェクション・マッピング。
IMG_6775熊本・天草から今年CNLスタッフ入りしてくれたクリエイター佐藤かつあきサン。
数年前まで東京のORYELに所属。
イタリアンレザーブランド「『フェ◯ージ』などの広告なども手がけていた彼の発案で、
1O6A8267商業ベースとしてのプロジェクションマッピングではなく、
敢えて大きな告知をすることもなく、境内にでた人にサプライズとしてー
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IMG_2956小雨がやんだところで竹に火を灯す。
IMG_3114台風による雨で全体をデコレーションできなかったのは残念だったけれど、
IMG_2954それでも最後まで諦めず、そして絶やさず灯りを灯してくれた
下田くん、斉藤くん、中野くん、、。本当にありがとう。IMG_2953LIVEが盛り上がってる最中、こっそりとDS持参で集うメンズキッズ達(笑)。
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1O6A8160LIVEも終盤に差し掛かかり、お客さんの盛り上がりも最高潮にー
1O6A8146数々の大物アーティストの伴奏を務められ、日本中を飛び回っている樋口さん。
birdさんとのアコースティック・アルバム「HOME」は最高です。
1O6A8139birdサンは改めてプロフェッショナルな方だと感じた。
歌も、トークも、お客さんを隅から隅まで見渡し、身体を動かして終始視線をあわせていた。
軽快なトークとお客さんの乗せ方、会場に一体感を与える曲の構成、、
これがメジャーなんだなと、、。
1O6A8198昨年のCNL’13が観客動員数260名超満員。
今年はさらに50名増え、310名の超超満員、、。
さらに55名のスタッフ・関係者をあわせれば実に370名もの老若男女がお寺に集ったことにー
1O6A8039こうして、今年も大盛況の内にLIVEを終えることができました。
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LIVE終了後、最後のあいさつー
今年は絶対に泣くまいと、気持ちをドライにして挨拶に臨んだつもりでしたが…
冒頭の御礼を言う際、
来場者、アーティスト、ご協賛ご協力戴いた方々、関係者、そしてスタッフ…ココで感極まる(恥)。・・・結局、7年連続。(涙)

 

キャンドルナイトLIVEを始めてから7年、最初は十数名で始めたイベント。
当初は、『 若い人がお寺の本堂に足を運ぶこと自体、ムリ。』、
『 ココ(吉塚)でやっても人は集まらないよ。』等々、様々な方から厳しいご意見も頂いた。

今でも他のお寺のご住職から、
『アナタのところは街中だからできる』『ウチじゃあ、ムリ。』と言われるが、
自分自身も同じようなことを言って無理だと決めつけていた。
公共の交通機関を使ってもそこから徒歩10〜15分、駐車場も限られている。

昨年CNLが新聞に取り上げられたが、見出しは、

『 都心なのに地味。でもいいね! 吉塚、燃え上がる秋 』。(笑)

…それでも明確なコンセプト、情報の媒体を見直し、
これまでと違う角度からお寺を見せることによって、
立地や交通の便に関係なく、若い人だってお寺に足を運ぶー

お寺を、吉塚のイメージを変えてみせる!・・・そう言い続け、信じて行ってきた。

これまでに失敗や挫折も色々あったけれど、
その度に仲間達に支えられ、背中を押されて、続けてきたCNL。
…今では毎年県内外から200〜300名を越えるイベントにまで成長した。

それもこれも、全ては支えて下さった方々、そして仲間達の支えあってこそです。
当日は東京、大阪、岡山、鹿児島、熊本、佐賀からも駆け付けてくれた・・・

そんなことを思うと・・・どうしても涙が溢れる、、

IMG_3133このイベントは、「カンボジア」のイベントではあるけれど、
でもこれによって、カンボジアの人々を幸せにするとか、
カンボジアの世の中を変えてやろう!とか、そんな大それた事は毛頭思っていない。

こんなことを行ったところで、カンボジアの世の中は変わらない。

そんな事よりも、家庭、子育て、仕事など、
今一番忙しい僕ら世代でも「何か一つくらい」の気持ちで、、。

・・・そう考えると、まずは自分達自身が 楽しんでこのイベントを企画し、
お客さんご自身が純粋にイベントを楽しんだ結果、その収益がカンボジアに還元されていく-

これが自分たちに出来る一番『 健全なやり方 』ではないかと。
…これからも無理をしない程度に継続して活動を続けていきたい。
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1O6A8303LIVE終了後、境内では子ども達が駆け回って遊んでいたー
1O6A8385Photo by  SHINJI ISOBE
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1O6A8398『 言ったことなど忘れられてしまう。したことも忘れられてしまう。
でも、感じさせたことが忘れられることはない。』 マヤ・アンジェロウ(作家・詩人)
1O6A8354・・・お寺での楽しい出来事が、子ども達の記憶に少しでも刻まれてくれたらー
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1O6A8432See You 2015 IMG_3140
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IMG_3139女の子達は境内で「はないちもんめ」。

・・・その光景を見つめていたご年配の男性がひと言、
『今の時代に、お寺でこんな光景がみられるとはね・・・』としみじみ。
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1O6A8490観客動員数310名、スタッフ55名、経費を差し引いた収益453,417円。
昨年の395,760円をさらに上回る浄財をお預かりしました。

来年8月、この仲間達と共に、責任を持ってカンボジアへ届けてきたいと思っています。

この度のキャンドルナイトLIVEに際して、ご協賛ご賛同戴いた企業・団体・関係者の方々、
55名の素晴しきスタッフの仲間達、そしてお越し頂いた方々に篤く篤く、篤く御礼申し上げます。

皆さま本当にありがとうございました。

 

キャンドルナイト実行委員長
西林寺 副住職 安武 義修

 

 

Live Photos by SHINJI ISOBE
Photos by TETSUYA KATSUGE / YOSHINOBU YASUTAKE