益城町福原 皆乗寺さんへ
pm11:45ー
渋滞もあり、当初の予定より遅れて到着。
私の大学剣道部時代の先輩のお寺。
日奈久断層の真上に立つ築200年のご本堂。
今回の地震で塀が崩壊。鐘楼・ご本堂が傾き、大変な被害となっている。
・・・そんな状況の中、pm11:45に到着すると皆乗寺のご住職である先輩、
『あ”−ちょうど良かったっ!ではみんな今から自己紹介っ!(笑)』
我々がここに来る前から、こちらの真宗大谷派 教務所から派遣されたボランティアの方、
先日ご一緒した美里町の本願寺派のご住職で剣道部の先輩、
さらには、ご近所の方、先輩のご親戚が集まって作業が行われていた。
先輩:『今、ちょうど休憩に入ったところ。
熊本では立ち話もなんやから、まぁ、みんな上に上がって!』と笑顔でご住職。
・・・直ちに作業に取りかかるつもりだったけれど、いきなりの昼食タイムで申し訳ない気分、、。
しかも、テラスに仮設された「野外リビング」には、熊本のとれたて野菜とおにぎりまで…(汗)
先輩には『飲み物・食事は自分たちで持参します。くれぐれもお気遣いなく』と
お話ししていたのだけど、…申し訳ない気分。
・・・被災されたご家族に一切気を遣わせないことは鉄則なのに。
先輩:『まぁいいじゃない!よかったら食べて!』
…こんな状況下においても、笑顔を絶やさず「和顔愛語」で迎えてくださる先輩ご夫婦。
有り難く昼食をいただくことに。
先輩:『・・・もうね、ここまでなったら開き直るしかない(笑)。
もう自分の代でお寺の再建は無理だから。ご門徒はほとんど被災してるからね。』
・・・返す言葉がありません。
・今回の熊本地震は、江戸の大地震以来300年ぶりだったこと。
・ゴミを捨てるに近所の廃校へ5〜10分のところ、大渋滞で現在2時間かかること。
・黒川温泉が地震によって地質が変化、温泉を引き直さなければいけないところもあること。
・田んぼも水路が被害を受け、今年は農業がダメになってしまったこと、、。
復興まで、本当に気の遠くなるようないばらの道だ、、。
いよいよ作業開始。
熊本市中央区在住のCNLの仲間Sサンも合流。これでチームCNL、6名になった。
軽トラの荷台に瓦を積み上げては駐車場へ捨てにいく。
『ごめーん!誰かちょっと手伝ってー』
これ以上傾かないよう応急処置を施す。
・・・余震がきたらペッシャンコ。ドキドキの作業だ。
石垣も危ない、、。
こういった作業は決して無理をしてはいけない。
力が有り余っていたとしても必ず休憩をとり、体調面にも細心の注意を払う。
怒濤の後半作業へー
作業再開。
お寺の坂道に沿って止め、荷積み作業を行っていた軽トラ。
瓦の重さで地面と正面バンパーが擦れそうな大ピンチ発生。
・・・慌てて荷台の瓦を下ろす作業(汗)。
・・・今日一日の軽トラでの往復…数えただけでも9往復。
軽トラ、遂に悲鳴をあげた。
瓦の尖った部分を踏んで、無念のパンク、、。
・・・あともう2往復で屋根瓦を全部運べるのだったけど、、。
何とか無事にすべての瓦を駐車場へ移動。
・・・それでも自分たちがお手伝いできたのはこのお寺の復興の何万分の一かもしれない。
本当に気の遠くなるような復興への道。
・・・このスイカ、皆乗寺さんのご門徒で今回の地震で亡くなられた方のご遺族が、
我々の作業の差し入れにと持ってこられたのだという…
沢山の想いがいっぱい詰まったスイカ。
・・・一生忘れられない、甘くて本当に美味しいスイカでした。
日奈久断層を見に行く
まるで怪獣の足跡のようだったー
最後は先輩方、大谷派ボランティアの方々と一緒に。
この度の熊本地震支援金として集められたお金を、極楽寺ご住職 麻田弘潤氏から託されていた。
お預かりしていた支援金10万円は、皆乗寺さんの復興支援費としてご住職にお渡ししました。
【CANDLE NIGHT LIVE】では、
これまで同様『カンボジア・チャリティー』を中心としたイベントということは変わりませんが、
今回の地震において、益城町福原の皆乗寺さんを中心に
CNLスタッフでもって、汗をかく支援活動を定期的に展開していきたいと考えています。
これが終わりではなく、これが始まり。
これから出来る時に、出来る人が、出来ることを継続して行っていきたいと思いますー