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再び、益城町へ ② – 被災地を歩く –

皆乗寺さんへ行く前後で、
今回初めて、益城町でも一番被害の大きかったエリアを歩いてみることにー
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8K6A1137・・・車の窓から眺める光景と、
実際にそこに吹く風や温度、町の匂いを感じながら歩く景色は全く異なっていたー
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8K6A1151いくら写真に納めても、リアルさが伝わらない、、。
8K6A1307写真という、フィルターを通して見る景色と、
実際に五感を通して感じる町の景色が全然違うのだ、、
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8K6A1164ただただ、唖然、呆然ー
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8K6A1159無人のお庭に猫が一匹たたずんでいた。
8K6A1161猫の目には、この光景がどんな風に映っているのだろう、、
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8K6A11731時間弱くらいだったが、日曜の昼間にも関わらず、
ボランティアの方とすれ違う、或いは作業している様子はほとんど見られなかったー
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8K6A1179ところどころでお家の後片づけをしている人はいたけれど、
みな1〜2人、自分たちだけで行っている様子ー
8K6A1183・・・そもそも、町に人の気配がない。
町の人はみな郊外に避難しているため、町そのものが無人なのだ。
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8K6A1182益城町福原の皆乗寺さんがある集落でも、
現在その地区に住んでいらっしゃるのは60世帯分の5〜6世帯という、、
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8K6A1189 ・・・復興まで、遥か長い時間を要しそうだ。
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8K6A1148神社はまるでアンコールワットの遺跡群のよう、、
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8K6A1121この町の中心にあるS寺さんも訪れた。同じ浄土真宗本願寺派のお寺さん。
直接ご面識はないため、こちらへ伺う際、事前にお寺さんへお電話をさせていただいた。

現在別のところで仮住まいをされていらっしゃるとのこと。
日曜日という法務のお忙しい日でもあるので、直接お会いすることはご遠慮し、
失礼ながらお電話でのみ、ご挨拶だけさせていただきました。
8K6A8965一ヶ月前、お寺の前を通った際は本堂の屋根が完全に落ちていました、、
8K6A1123現在は、ご住職のお仲間、ご門徒さんやボランティアの方の手によって
本堂は解かれていました。・・・本当にさぞ苦しいご決断だったことでしょう、、
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お寺で立ち尽くしていると、、
町の区長さんに声をかけられ、少し立ち話をさせていただいた。

区長さん、目に涙をためて、
『・・・もうねぇ、お先真っ暗を超えて、お先は奈落の底だよ。ハハハ…』

・・・未来に希望が見えるどころか、絶望を抱いておられるようだった。

8K6A1125そして、お寺のご門徒さんという、
散歩中のおばあちゃんに声をかけられ、お話しをさせていただいたー

心を落ち着ける場がなくなって本当に悲しい、と。
お寺は心の拠り所。それがないのは本当に辛い、、、と。

ホッとする場所があればねぇ、、お寺はそういう場所だから・・・

涙ながらに話をして下さった。
8K6A1135おばあちゃんは別れ際、
でも、こうして遠くから来てもらえることが嬉しい、、この現状を見て欲しい、とー
8K6A1303おばあちゃんのお宅には、昨日ようやく水道が通ったそうだ。
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無理しない程度に、自分ができる範囲で、継続した活動ー

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まだまだ終わりじゃない。

・・・むしろこれからが本当の支援だー

そう、あらためて強く感じた今回の益城町だった。