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再び熊本へ。

今年一年が終わる前にどうしてもやりたかったこと、
それは益城町のその後の様子をこの目で見たかったこと、
そして、CNLの収益を益城町福原の皆乗寺さんに届けに行くことー

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益城町へ

2016年12月17日(土)、およそ3ヶ月ぶりに熊本へ行ってきました。
震災から8ヶ月の益城町ー

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町はいたるところで倒壊家屋の解体工事がすすめられていた。

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しかし全体を見渡すと、未だ「解体待ち」の家屋の多さに改めて驚く。

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震災直後から時が止まったままの全壊家屋が今も無数に残されていた。

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fullsizeoutput_1ae68住宅地を歩いていると、小さな神社、、

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震災から8ヶ月が過ぎてもこのような状況だ、、

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町に人の気配というものが感じられない、異様な光景。
町の皆さんは別の場所に移られているとのこと。

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…何十年と住み慣れた町全体が、たった数十秒で崩壊してしまうという衝撃。
被災された方々の悲しみは、、察するに余り有る、、

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一見みると、新しい建物、大丈夫そうに思える建物でも近づくと・・・

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ただただ言葉を失ってしまう、、

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新緑の季節には至るところで緑が眩しい益城町ー
そんな緑が、「赤」や「黄色」に変わり、、

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あらためて時間の経過を感じさせられた。

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町を歩いていると、解体工事の仕事をされているおじさんから話しかけられた。
仕事を請け負うため、個人で佐賀からやって来られたとのだという。

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益城町にやってきて三日目だそうで、
聞けば車で寝泊まりをしながらお仕事をされているのだそう。

『夜になるとここは真っ暗。誰も住んどらんけんね。
夜中にエンジンをつけっぱなしで寝ても、誰もなーんも文句は言ってこん。』

『全部の解体が終わるには、あと二年はかかるやろうねぇ、、』とおじさん。

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そんなおじさんに、
『ココでの仕事はどれくらい続ける予定ですか?』と尋ねると、

おじさん:『それはもらえる金次第よ。』と。

車中泊を続けたとしても、毎日の食事代、銭湯代、
最近寒くなったので夜中中エンジンをつけているとガソリン代もかかってくる。

『ここにただいるだけでも、結構お金は使うとよー。』と、おじさん。

印象深い言葉だった。

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解体工事を行って、ひとつ更地になれば、
そのまた奥の倒壊した建物が露わになる、、。
本当に少しずつ、少しずつ。・・・気が遠くなる作業だ。

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皆乗寺さんへ

 

そんな中、益城町福原の皆乗寺さんに到着。

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ご住職から現在の状況を伺ったー

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…残念ながら、立派なご本堂も解体を決断せざるを得ないとのこと、、。
お寺の関係者をはじめ、ご門徒方はどんなに残念な思いだろうか、、。

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震災直後、前のめりに傾いていた本堂は、
ワイヤーを張り巡らせ傾斜を元の位置迄戻されていた。

…それでも『建っているだけの全壊』である状況は変わらない。

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そんな中、使えるものを再利用すべく、
本堂内から畳やソファを運び出す作業のお手伝い。

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竹刀や棒で埃叩き。その後雑巾で拭き上げ、陰干しにする作業。

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作業後、
ご住職の自家製スモークサーモン( 絶品!)と珈琲をいただきながら、
CNLで集まった浄財172,000円について、ご住職、坊守さんとお話をした。

このお金は、
『楽しむことを前提として、それをいいことにつなげるー』
というイベントの趣旨で集まった浄財。
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もし良ければ、CNLらしく、このお金でお寺のご門徒さんをはじめ、
被災された町の皆さんに、皆乗寺さんで『娯楽』を提供させていただきたい、とご提案。

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…という事で、

震災から一年一ヶ月が経過する来年5月14日(日)、
皆乗寺さんを舞台に” フェスタ ” を行おうと考えてます。

これまでCNLでのお寺の経験とノウハウを活かし、企画立案から、アーティストのブッキング、
イベントにかかる経費等は全てCNLでお預かりした
熊本募金で運営しようと考えています。

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ご住職、坊守さんからは、

『いつも、本堂はどうしたものか、、と、
ただ眺めるだけだったけれど、これで良い目標ができる。』と、仰っていただきました。

すでに何組かのアーティストに相談を持ちかけています。
全体構成は、これからCNLのスタッフメンバーの意見も聞きながら企画していけたらと考えています。

来年春、詳細が決まったら告知させていただきます。

『 無理をしない程度に、自分ができる範囲で、継続した活動ー 』

来年秋のCNL10周年を前に、あらたな目標ができました。