6月8日(金)、チョムナン氏の故郷サムボー村。
今回ココへやって来た一番の理由、
それは、
『JSR』×『SARY CHAMNAN』 PROJECT 2012
『CANDLE NIGHT LIVE』×『SARY CHAMNAN』 PROJECT 2012
ふたつの名義で立ち上げた、
『 サムボー村 井戸掘りプロジェクト 』、その完成後を見にやって来た。
5月中旬ー
チョムナン氏が来日の際に、密かに企てていたプロジェクト。
今回、チョムナンさんの故郷サムボー村に行くにあたって、
サムボー村は、未だ電気が通ってない、水道もない、
村の数カ所にある井戸水で暮らしているー
そんな話を聞いていた。
その中で何気なく井戸設置にいくらかかるか尋ねると、
チョムナンさん曰く:『$200』。
・・・。
200ドル!?
日本円にしておよそ16,000円くらい。(’12 6月 レート)
・・・本当にそんな金額で井戸が掘れるのか!??
・・・半信半疑ではあったが、できるかできないかは、やってみなければわからない。
チョムナンさんとのご縁で、サムボー村に縁ができたのだし、思いきって、
『井戸掘りプロジェクトやりましょう!』
ということになり、井戸建設に向けて急ピッチで動き出した。
失敗すれば、捨て金となる恐れもあるが、とりあえずは、建設してみて、
その完成度や水質も調べた上で今後を考えようと。
今回行ったJSRメンバーと同志から預かってきたお金で井戸を一つ建設。
もう一つは、去年の『キャンドルナイトLIVE』収益から井戸をもう一つ。
チョムナンさんが帰国の際、お金をお預けし、一足先に現地でプロジェクトを進めてもらっていた。
・・・そして三週間後、、、
!!!!!! ・・・本当に出来ていた(汗)。
今回協力してくれたJSRの仲間、そして、一番最後には『キャンドルナイト実行委員会』の文字。
カンボジアと日本の国旗に名前まで刻まれ・・・
まかさこんなにも早いスピードでここまでできるなんて・・・(汗)
カンボジアへ行き始めて10年、、
一度「ゴミ山に井戸を掘ろう!」と計画したことがあったが、 地質調査の結果、
ヒ素など有害物質の浸透度が高いため、残念ながら計画を断念したことがあった。
それから数年後、場所を変え・・・まさか本当に井戸を作る日がくるなんて。
・・・でも、大事なのは、この井戸から安全な水が供給できるかということー
子どもたちが笑顔で水を出す姿には、たまらない気持ちになる。
現在この水を採取し、日本にて水質調査鑑定中。
・・・仮に飲料水として使用できなかったとしても、
生活用水としては使えるため、家の近くに井戸が出来る意味は大きい。
村の人たちの生活改善に、少しでもお役に立てるのなら光栄だ。
そして、もう一つの井戸へー
キャンドルナイト収益で生まれた井戸は、村の小学校に。
しっかりした作りの、立派な村の小学校。
都会の学校とは違い、子どもたちは広々とした教室で勉強していた。
まだ、小学生に満たない子どもたちは、校庭で遊んでいた。
その学校の奥に・・・ありました。
日本で$200とは、到底思えないほどの完成度。。。
本当は、JSRで作った井戸と、キャンドルナイトで作った井戸は、
別々に作る予定だったが、2つともプレートが一緒になっていたのにはご愛敬。
・・・しかし、今回は$200でどこまでのクオリティがあるかを確かめる実験的な井戸。
今回同行した宮大工棟梁 石渕さんに厳しい目で見てもらうと、まだまだ深く掘らなくては良い水はでないとのこと。
チョムナン氏曰く、『家の前に掘った井戸は59m、小学校の井戸は60m掘リマシタ。』と。
でも、石渕さんは首を傾げる、、。
おそらく人力で掘り上げた井戸だが、果たして機械を使わず、人力で60mを掘れるのだろうか、、、と。
それでも、日本で建築設計士さんに伺うと、
日本が技術提供した井戸の堀り方であれば、60mを人力で掘ることは可能と。
・・・実際はどうなっているのか、作業工程を見れなかったのが残念だが、
とりあえずは現在、熊本県の薬師協会に水を提出し、水質調査鑑定中。
(※結果がでましたら、この場を借りてご報告致します。)
日本で水質調査をあと、あらためて今後のことを考えていきたいと思います。
まずは井戸掘りプロジェクト、第一段階としては大成功。$200でここまでできるということがわかった。
今回の件を、単に自己満足で終わらず、維持・改善・改修の負担も含め、
今後もこの井戸を見守っていきたいと思います。
学校を跡にする際、子どもたちが追いかけてきたー
最後に村の外れのお寺へ行った。 みると、お寺の本堂横に巨大なブッダ。
・・・聞けば、チョムナン氏が私財を寄付して建立したブッダだそう。
・・・チョムナンさんは、きっと村の誇りだと思う。
お寺の境内で、集まってきた子どもたちに、石渕さんが日本から持参したお菓子を配る。子ども達は大喜び。
最後にもう一度、チョムナンさんのお家に立ち寄り、アイスコーヒーを頂いた。
練乳入りのベトナムコーヒー風味。・・・甘くて美味しい。
チョムナンさん、何やらおウチから横断幕を持ってきた、、
聞けばクメール語で、
『日本から友人がやって来ました。 サムボー村の住所 2012.6.8 』
・・・チョムナンさんやご家族は、きっとこの日をずーっと楽しみにされていたんだろうな、、
心に深く深く染みる、サムボー村での一日だった。