8月19日(土)am11:00ー
愛センターを後に向かった先は、
【INTER NATIONAL CAMBODIA NGO SCHOOL】へ。
私がカンボジアで活動する上で
最初の接点であり、今も大切な支援先。
今年6月に行った際、
校舎が3度目の移転を余儀なくされ、
ようやく落ち着いた、
というところだった。
あれから2ヶ月後の今回、
再び行ってみると、
…学校は4度目の移転をしていたー
四度目の学校移転・・・
最初のインターナショナル・カンボジアNGOスクール。
2015年、二度目の移転先。
学校の問題というより、
建物オーナーの家庭の諸事情問題により、
わずか1年でこの物件から退去せなばならず、、、
三度目の移転先、、、
家賃は一棟借り月800ドル。
二度目の移転先よりは安くなったそうだが、
それでも高く感じた。
…そして四度目の移転先へ、、。
まだ引っ越したばかりで
看板も掲げられていなかった。
現在の学校の椅子と机は、
CNLやJSRの寄付金で買い揃えたもの。
学校は現在開校へ向け再び準備中との事。
前回までの引っ越し先とくらべて、
サイズ感としては小さなものになっていた。
今度の場所は、
静かな住宅エリア。
珍しく車の往来もあまりない。
四度目移転の理由…
そもそも、去年移転したばかり、
ようやくこれから腰を据えて…
という時に四度目の移転。
一番知りたかった 『なぜ?』を、
学校長TyDyさんにみんなで伺った。
TyDyサン:
『前回、安武サングループと話し合った時、
皆さんから、学校運営が身の丈に合っていない、
と言われました。
それでココへ引っ越すことに決めました。
前回の校舎の家賃が月800ドル。
ここはその半額の400ドルです。
まだ生徒は集まっていませんが、
当面は、ここの近所の子ども達に呼びかけて
日本語やクメール語を教えていき、
最終的には昔のような学校に戻していきたい』と。
これまで学校は三度の移転により、
生徒数が大幅に激減してしまった。
学校の全盛期には、1,000人在籍
していた生徒数も200名となり、
三度目の移転時には、
50名にまで減ってしまった。
…そして、今回は身の丈に合った
ゼロベースからの再出発、、。
岐路に立つ学校運営
頑なに全盛期の学校運営にこだわっていたTyDy校長。
以前に比べれば大きな一歩だった。
しかし、これによって再び一からの出発、、
カンボジアNGOスクールが、
ここまでの状況になってしまったのには
いくつか理由があった。
日本のNGOからの独立
(現地の人の手による自立運営、
双方による発展的独立)により、
1、学校運営の資金不足。
2、NGO校で育った
優秀な日本語教師の流出。
(ヘッドハントや給料など
待遇面の良い職場へ転職)
3、日本とカンボジアサイドでの
連携がなくなった事で、
ボランティアの受け入れ体制が難しくなり、
日本人ボランティアが激減、等…
CNLとしてどうするのかー
こういった状況下で、
我々も支援の継続を含め、
岐路に立たされているー
個人的な思いとしては、
活動の原点であり、
NGO校の歴代校長先生方には
私たちの活動を多くの場面で
バックアップしていただいた。
カンボジア僧侶との交流を
取り持っていただいたのもNGO校だった。
これからもずっとこの学校を応援したい、
そんな気持ちは今も充分にある。
しかし、その一方で、
愛センターやサムボー村の井戸支援に比べて、
支援の成果が見えてこない。
…教育支援は、そもそも目に見えた
「成果」をみることは難しい。
教育支援自体、短期的ではなく、
長期的な支援によってはじめて
その成果というものがわかる。
NGO校はこれまで
たくさんの優秀な人材を輩出して来た。
日本との関わりを通じて起業する人、
日本企業をはじめ、
地雷の撤去団体の技術通訳や、
大使館職員など。
…そういった卒業生の活躍を、
今も変わらない交流を通して実感できるのだが、
近年のNGO校ではその成果が見えにくい。
我々の支援費は、
NGO校全体の40%を支えているという。
もしここで我々が支援をストップさせれば
学校は完全に機能停止に陥ってしまう。
できればこれからも変わらずこの学校を応援したい、
でも、CNLの浄財は私の私財ではないし、
たくさんの方から
カンボジアへの浄財をお預かりしている以上、
そのお金を「生き金」にする義務がある。
TyDyサンにはこう言った、
『今の学校には「変化」が必要。
過去をいつまでも懐かしんでいても仕方ない。
TyDyさんの熱意はとても感じているが、
一緒に運営する周りの意見も耳に入れて欲しい。
今の運営方針のままで学校が後退傾向にあれば、
以前と同じ金額を寄附させてもらうことは
正直、これから難しくなる。
真剣に応援しているからこその言葉と聞いて欲しい。』
TyDyサンは、
『 頑張ります。これからを見て欲しい 』と言った。
今回の学校移転は、
その「身の丈にあった」学校改革の第一歩。
根気強く見守っていきたい。
今年もCNL浄財37万円の中から、
10万円を寄附させていただきました。
でも、来年以降の支援額は、
この学校の経過を見守ってからにしたい。
今後も、かつてのNGO校OBの方にも
お声かけをして、再度日本で
バックアップ体制が作られないかなど、
一緒に学校再生を考えていきたいと思います。
お知らせー
カンボジアに興味ご関心ある方、
この学校の「救世主」となって
ボランティア先生として日本語を教えて下さる方、
(長期短期問わず)を募集しています。
学生の方は、学生のうちに、
あるいは今だからこそ経験できることがあると思います。
もし渡航を検討しておられる方がいましたら、よろしくご検討ください。
※ 学校内にボランティアが泊まれる部屋も完備しています。
※ ご訪問の折は、事前にカンボジアNGO学校へ直接ご一報下さい。
詳しいお問い合わせ・情報は、
【インターナショナル・カンボジア・NGOスクール】
[ ホームページ、現在調整中 ]
Mon-Fri (6:00am-7:30pm)
Sat- Sun (1:00am-5:00pm) Japanese Desk
日本人担当:ヌット ngointernationalschool@gmail.com にお願いいたします。
※日本語対応可