pm17:00 -会場、ついにOPEN.
子ども達も同じTシャツを着て、受付係を手伝ってくれた。
チケットもぎり係とアンケート用紙を配る係。子ども達の一生懸命な姿にグッとくる。
会場内も慌ただしくなってきた。
今回の本堂内。今年から仲間に加わってくれた、
プロダクトデザイナーで元C●NRAN SHOPの坂下くんが、
空間演出を担当。 15mの白いオーガンジー一枚で、
昨年までの雰囲気をガラリと変えてみせた。
CRITIBA / http://critiba.com/blog/
MCは今年も『こどもキャンドルナイト』でおなじみ、
ラジオパーソナリティー/ナレーターとして活躍するLilyサン。
http://lilys1016.exblog.jp/18543888/
OPENからSTARTまでの一時間、これまでのカンボジアでの活動記録を無造作に流す。
「ただお寺でLIVE」というのではなく、カンボジアの映像を流すことで趣旨を明確にする。
pm18:00- 本堂は満堂、
いよいよ今年の【キャンドルナイトLIVE 2012】START!
本当にたくさんの方にいらしていただいた。
県内では福岡市近郊はもとより、北九州、行橋、柳川、久留米、小郡、京都郡、、 、
遠くは大阪、広島、長崎、熊本、佐賀からもわざわざ足を運んで戴いた方々。
アーティストお目当てで来られた方はもちろんのこと、
「お寺で行うカンボジア・イベントだったから」との理由で来られた方も半数以上。
これも地道な積み重ねの賜です-
始めにご挨拶を兼ね、このイベントの趣旨と
過去10年の活動の中で感じたことを中心に話をさせていただくー
あいさつの中で、今年もネット中継をつなぎ、支援先である【INTERNATIONAL CAMBODIA NGO SCHOOL】からご挨拶。
本番では通信トラブルで、お互いの映像がうまく映らなかったけど、心温まるお礼スピーチを、カンボジアから日本へ届けてくれた。
pm18:30- baobab LIVE.
始まりは、たっての希望でVäsenの名曲『Josefin’s Waltz』から。
もはや本家よりも素晴らしい、心を揺さぶる“ baobabの ”名曲。
2010年に初めてbaobabにキャンドルナイトLIVEに来ていただいた時、
お寺に来られたbaobabファンからこんな言葉を戴いたことがあった、
『映画の様な夜でした。涙がでるくらい素敵で、にやけちゃうくらい楽しくて、本当に素敵な夜でした-』
今回のLIVEも、たくさんの方からbaobab LIVEは素敵だった!との声。
小さなお子さんから、若い方~お年寄りの方まで本当にたくさんの方に来ていただいた。
今の世の中で、老若男女がこうして同じ音楽を、空間を共有する場所が どれだけあるだろう-
・・・ある意味、お寺はそんな役割が担える最後の場なのかもしれない。
今回も本当に素晴らしい演奏でした。
pm19:45- baobab LIVEが終了し、20分の休憩。
美容師でスタッフのRちゃんから 『今日は美容師にも何か声かけしてるんですか?』と。
『何もしてないよ』と答えると、今日は知り合いの美容師さんがたちがたくさん来ていたとのこと。
他にもインテリア・建築・デザイン関係者、あるいは、
LIVEを行うINOさんが、かつて福岡の【A.P.C】で働いていたことから岩〇屋、
アパレル関係者の方々も多数足を運んでいただいたようです。
これまでお寺の世界では、
『若い人がお寺の本堂に足を運ぶこと自体、もうありえない』
と言われてきた。
でも、キャンドルナイトを始めた当初から思い続けてきた、
① 明確なコンセプト、
② 情報の媒体、
③ ほんの少しのアート性 ・・・
この3つが合致すれば、
立地や交通の便に関係なく、若い人だってお寺に足を運ぶ。
見慣れたお寺の風景を、いつもと少し違う視点でみせることによって、
お寺本来の『魅力』と『可能性』は、無限大に広がるのでは・・・
・・・そんなことを思い続け、言い続け、
実証すべく活動してきた5年間。 今ではそれが確信に。
今回は特に感度ある方々にも多数受け入れて戴いたことが嬉しかった。
あとは、この事実をどう通常のお寺の世界で活かしていけるのか、
宗門にどう還元できるのか・・・これが今後の僧侶としての課題です。
それでも難しいことはさておき、単純に
お寺というものを、もっと身近に感じていただけたら有り難い。
仏縁はもっと楽しみの中から生まれてもいいと思う。
サッポロビールさん提供の生ビール、
日本では滅多にお目にかかることのないカンボジアのAngkor Beer、
昨年大反響を呼んだ復興支援・東北産りんごジュース、
オレンジジュースなど ドリンクは
グレープフルーツジュースが僅かに残っただけで全て完売。
大人気『MILK』の100円クレープ、志賀島のさざえ飯、
カンボジア料理屋シェムリアップ提供レッドカレーなどもきれいに完売!
その他にも、シーラが作るキャロットケーキや、
『ビストロわがまんま』さん提供のキッシュおつまみセット、
バリスタ・ルピタがいれた“フェアトレード珈琲”など
たくさんの方に買って頂いた。
経費を差し除いた収益は100%、
カンボジアNGO校の学校運営費として、また教材費として使われます。
ゴミ山で生活する方の支援団体『アジアンモンキー』ブース。
今回のフェアトレード商品の売り上げは18000円あり、
ここでの収益は、アジアンモンキーに全額振り込みました。
INO hidefumi氏、SUNSET LIVE以来2年ぶりの福岡公演。
しかもお寺でのACOUSTIC SET.というプレミアムLIVE。
演奏が始まると空気が一変!
先ほどまでのbaobabが創り上げた優しく和やかな空気感を、
一気に都会的で洗練された、優美でノスタルジックな世界へと
引き込んでいく。 さすが一流のアーティスト。
個人的に昔からよく聴いていたINOサンが、
今、我々のカンボジアン・イベントでLIVEをしている、、、
夢か現実か、、、個人的にも感慨深く、色んな思いが込み上げてきた。
どこか懐かしいフェンダーローズの響きに、BAROQUE の妖艶な華たちが光りを放つ。
今回の演出の中で、とても際立ったのが白いオーガンジーでの演出。
本堂の梁に、シンプルにかけただけだが、これによって演奏者を優しく包み込むような雰囲気を演出。さすが坂下クンです。
境内はひっそりと、気持ち良い秋風にのせ、
本堂からもれるJAZZ、エレクトロサウンドが心地良い。
今回忙しい合間を縫って、わざわざ写真を撮りに来ていただいた、
雑誌等で活躍中のフォトグラファーのHIROサンとMILKオーナー。
HIROサンが見たキャンドルナイトの模様は・・・
http://blog.goo.ne.jp/h-g-w/e/ba5a62107f0cdde2e9237a12fa6d2720 写真がすごい。
INOサンには事前に、
『若い人だけでなく、お年寄りの方も多数来られるので、
童謡をアレンジして演奏していただけないか?』と、
無理を承知でリクエストしてみた。
・・・すると、INOサンの代表曲の前奏になんと「赤とんぼ」が(!)
ただ童謡を演奏するのではなく、
前奏の中に「ん?」と登場する驚きの演出。
LIVE終盤、ピアニカでの『愛の賛歌』。
ご年配の方からも多数有り難いことばを戴きました。
『アーティストの方々の曲、唄もよかったです。ピアニカの愛の賛歌、素晴らしかった。』(53歳 女性)
『お寺での開催に参加するのは初めてで、大変興味深いです。
カンボジアの手作りの品々がとてもめずらしく記念に買いました。
はるばる来てよかったです。INOさんの音楽とトークは最高によかったです』(60代 女性 大阪在住)
『お寺でこれほど若い方が多く集う事は良い事です。』(82歳男性)
『久しぶりの楽しいひと時でした。来年も命が有ったら来させて下さい』(81歳女性)
『お寺との距離が近くなったように感じました。』(20歳 女性)
『年齢層が様々でご年配の方が歌を口ずさんでいるのが印象的でした。』(28歳 女性)
『これだけのイベントをやるのは大変だと思いますが、
それを感じさせないリラックスした和やかな雰囲気、スタッフの“本物の力量”を感じます。
続けていくことで益々素晴らしいイベントに育っていくことと思います。
あまりお客さんが増えるのがちょっと心配ですが、益々盛り上がることを期待しています。』(52歳 男性 久留米在住)
・・・一言では言い尽くせない、有り難い数々のお言葉、、、
他にも紹介しきれないほど、たくさんの暖かな言葉を戴きました。
スタッフ一同、この言葉を励みに、また来年も頑張りたいと思います。本当に、有り難うございました。
アンコールで一番最後の締めは、INOさんの代名詞『Spartacus』。
http://www.youtube.com/watch?v=PlrGZI3Yc2E
最高のLIVEパフォーマンスでした。
そして、最後にご挨拶ー
今回お越し戴いた方に、これだけは言いたかった。
『私たちは、このカンボジアのチャリティーイベントを
5年間続けてきましたが、このイベントを行ったからといって、
カンボジアの人々が幸せになるとか、
カンボジアの世の中が変わるとか、
そんな大それた事は毛頭思っていません。
そんな事よりも、今、日本で日常の生活を送り、
仕事や家庭を持つ私たちに、一体何ができるのか・・・?
・・・そう考えると、
とにかく私達自身が “ 楽しんで ”このイベントを行っていく。
そこに来られたお客さんも純粋にイベントを“ 楽しんだ ” 結果、
その収益が、カンボジアの学校に還元されていく-
これが今の私たちの現状の中でできる、
一番 “ 健全なやり方 ” ではないか- と。
これからも、
「無理をしない程度に、自分が出来る範囲で、継続した活動」を行って行きたい。』
そして最後に、
『お寺という場所は、悲しい時や、辛い時に来る場所だけではありません。
本来お寺は、仏さまのお話を聞きに来る場所。それと同時に、
みんなで笑ったり、感動したり、楽しんだり・・・つまり、
喜びも悲しみも、みんなで分かち合う場所です。また来年も是非遊びに来て下さい』と-
そんな話をさせてもらい、
今年のキャンドルナイトLIVEを終えました。
観客動員数232名、スタッフ46名、、
子ども達も含めれば、300人超の過去最高記録。
経費を差し除いた収益は、208,676円。
来年8月、キャンドルナイト・スタッフで、
責任を持ってカンボジアの学校に直接届けに行きたいと思います。
彼らに支えられてこそできるキャンドルナイト。
最後はスタッフ、子ども達、アーティスト関係者の方々と全員でパチリ!
今年もキャンドルナイトLIVEは大成功でした!
ご来場いただいた皆さま、アーティストの方々、
そして協賛協力を戴いた企業・団体の皆様、
そして関係スタッフの皆さん、
本当に・・・本当にありがとうございました!