2013年8月23日(金)AM 6:50起床 –
昨夜大雨が降っていたプノンペンだったが、雨も止み、多少湿気を感じるも爽やかな朝。
常宿としている一人1泊40$【THE PAVILION】が僕等の前線基地。
朝食をいただいた後、法友 チョムナンさんを訪ねに僧院へ。
読経中、地元の仏教徒のみなさんも集まってきた。
チョムナンさんとは今年2月、シアヌーク前国王の国葬以来の再会。
3月に僧侶を辞められると言っていたが、、チョムナンさんの性格上…きっと僧王に切り出せなかったのだろう。
結局は10月まで延期。
・・・それでもあと2ヶ月で、 およそ16年間におよぶ長い出家生活に幕を閉じる。
タイやフランスなどにも随行。世界の国際宗教会議などにもカンボジアを代表して出席されていたチョムナン師。
カンボジアの仏教は上座部仏教で、僧侶は、限りなくお釈迦様に近づこうと日々修行をされている。
出家すると剃髪をし、黄袈裟を身にまとって生活をする。
勿論、出家中は結婚もできないし、お酒も口にしない。
食事は一日に朝食と昼食の二度だけ。それもAM 11:30までに食事を済まし、その後は水分しか摂取できない。
食事は基本的には牛肉や豚肉などもいただく。 精進ではないが、目の前で殺した生き物は口にしない。
カンボジア僧侶の一日の生活:
3:30 起 床
4:00 朝の勤行
5:40 瞑 想
6:30 朝 食
7:00 学 校(高校・大学)
9:30 托 鉢
11:00 昼 食
13:00 学 校(高校・大学)
18:00 夜の勤行
19:00 自由時間
23:00 消 灯
・・・そんなストイックな生活、厳しい戒律と修行から「終身僧侶」として生きるお坊さんはごく稀だという。
チョムナンさんが去年日本へ来た時、『日本のお坊さんが羨ましい・・・』とポツリと言われた事があった。
肉食妻帯の真宗僧侶にとっては、何か申し訳ない言葉だと思っていたら、
『そのようなことよりも、“終身僧侶”であることが羨ましい』と。
できることなら、ずっと僧侶でいたいけれど、
現実問題として、出家するということは働かないことでもあるので・・・収入がない。
村に残した兄弟が大学などに進学すればお金が必要になる、、
親に任せられるほどのお金もない・・・ 結果、自分も働かないと家族をサポートできない、、。
それに正直なところ、自分の将来を考えると、やはり家庭を築き、結婚だってしたい。
・・・でも、結婚をするには僧侶を辞めなければならない…
そういった現実的理由から、カンボジアで終身僧侶というのは稀なのだ。
・・・こんな実情があるのだと、大変考えさせられた。
そんな “ 僧侶 ”チョムナンさんと会うのも、これが最後かと思うと少し寂しい。
でも我々には到底わからない、様々なご苦労があったんだろうなと、、ただただ敬服するばかりです。
そんなチョムナンさんのオフィスに通され、甘いアイスコーヒーを戴きながら、
今年2月にカンボジア国内で放送されたニュースを見せてもらった。
・・・。(汗)
「日本からお坊さんがやってきて、活動している」といった内容だそうだが、
何を言っているかは意味不明。。。
そんなチョムナンさんから残念なお知らせが…
『現在雨季で、道の一部は水没していたり、車で通れない箇所も出てくるかもしれない。
村に来てもらうことは嬉しいが、危ない箇所もあるだろうし、・・・あとはヤスタケさん達の判断。』とー
・・・困ったことになった。。。
みんなでせっかくココまでやって来たのに、
肝心な井戸のその後を見ることができないかもしれない、、。
迷惑がかかるのは本意ではないので、今回は諦めようか。』
そんな声がメンバーから挙がった。
その時、通訳のヌットちゃん、
『私は行った方が良いと思います。ヤスタケサン達は乾期の時の井戸を見ました。
今度は雨期の時の井戸(の状態)を見るもの良いと思います。
行かないで後悔するなら、行った方が良いと思います』
・・・なるほど。。
やらずして後悔するなら、やって後悔した方がいいー
途中無理だったら引き返そう!その選択の方が絶対に悔いはないハズ。
みんなで満場一致。 ヌットちゃんの言葉で、午後からサムボー村へ行くことに決めた。
・・・しかし後に訪れる苦難の道のりとは知らずに、、。
AM 8:45 –
僧院をあとにした我々一行は、プノンペン国際空港へ向かった。
PM 9:30 ー
空港へ行くとan氏・・・とっくに到着してCafeでお茶していた。 ・・・オトナだ。