キャンドルナイトライブ

CNL in CAMBODIA’13 ⑧ – 井戸建設プロジェクト –

決死の思いで、歩いてやってきたサムボー村。

これまでに11年カンボジアへやって来たが、過去最高の過酷な道中だった。

そんな中チョムナンさんのお家に行くと・・・

村の子ども達がたくさん集まってきた。


みんなとっても良い笑顔!


泥だらけでハシャぐ子ども達と一緒にいて、いつの間にか僕等も泥だらけであることを忘れていた。


カメラマン SHINJI ISOBEが撮ると・・・


なんて良い写真!


そんな中、井戸発見!


今回ココへやって来た目的は、僕等がつくった井戸のその後を見ること。


井戸は元気に稼働し、利用されていた。


・・・こんな立派なプレートまで作られて1基200ドル。2年前のレートでおよそ16,000円…

現在、キャンドルナイトの収益や、お寺の仲間達(JSR)でこの村に建設した井戸は5基。
その全部は、今回の悪天候で見ることはできなかったが、
いずれの井戸も、雨季でとても水の出が良いそうだ。


1基につき20~30世帯の村人が生活用水として利用されている。


井戸建設にあたって一番大事なことは、その後の井戸を見守ること。

現地地雷撤去団体で働いていた友人によると、
井戸の耐久年数は、井戸が Made in 〇〇で決まるそうだ。

例えばカンボジアに一番流通している井戸の中でも

インド製が一番良くて、もって『三年』。
ベトナム製やカンボジア製だと、もって『一年』だそうだ。

 

井戸も使用頻度によってはすぐに故障する場合もあるし、
堀り方が浅いと、すぐ枯渇してしまう場合もある。

そんな井戸を注意深く見守り、
壊れれば当然こちらが修理代も負担してあげなければ、井戸を作った意味がないのだ。

今回の旅の中で、別の村を通った時、
朽ち果てた井戸を沢山目にした。井戸は壊れてしまっては全く意味がない。

村人達は、壊れても修理するお金がないため、放ったらかしにしておく。

そして、放っておくにはもう一つの意味がある。
せっかく作ってくれた団体が数年後にもしこの村に訪れたら・・・
支援者の気持ちを無下にするようで申し訳ないと思うからだそうだ。

壊そうにも壊せないという現実ー
今、これが現場の井戸建設で大きな問題となっている。

ここにも、学校支援と同じく、
井戸を作ったらそれで終わりではなく、
建設したからには『継続した支援』というのが必要なのだ。


ここの井戸は建設2年目、まだまだ大丈夫そうだった。


続いて村の小学校へ。ここにもキャンドルナイト収益で建設した井戸がある。


村の校長先生曰く、この村の井戸で、一番水の出が良いのだそう。
なので、この井戸には隣の地域からも、わざわざ水を汲みにやって来てるのだそうだ。


今年2月に行った際は、乾期で水が出ていなかった。 今は良いけど、問題は乾期か。。


また、この学校に今年2月行った際、


学校の校長先生からの強い要望で、キャンドル’12 収益から2万円で赤い椅子を寄贈。


その椅子が教室にたくさん。


『楽しむことを前提として、それをいいことにつなげるー』
この活動の醍醐味がここにある。


小学校からチョムナンさんのお家へ向かう一本道 ー


なぜか包丁を持ってウロウロしている子ども。



泥だらけで動かなくなった自転車。


村のひとびと。


チョムナンさんのお家に到着。 裸足であることが段々馴染んできた。


チョムナンさんのお家に帰ると、お母さん達がヤシの実ジュースを振る舞ってくれた。


疲れたカラダに染み入る心地良い甘さ。

お家の軒下でゆっくりしていると、切実な顔をした、見かけない村人が。
僕等がこの村に来たことを聞きつけやって来たのだという。

 

『隣の部落の者です。私の村にも井戸を2基、作っていただけないでしょうか?』

 

・・・OK!!
それなら大変な思いをしてやって来た記念に今回のメンバー全員で、僕等だけの井戸を寄付しよう!

みんなに提案すると全員大賛成。
メンバー全員でさっそくお小遣いを徴収。メンバーで1基を寄贈することに。


さらには、お寺の婦人会からお預かりしてきた浄財と、
先日の講演会で博多納税貯蓄組合さんから戴いたご寄付、
さらには、友人達から預かってきたお金を合わせ200ドルでさらにもう一基、寄贈が決定。


来年にはサムボー村に6基7基目の井戸が誕生する。

・・・このスピード感(笑)。

後日友人から、
『大きな組織団体だと、寄付から建設まで時間がかかるのに。
このチームは「替え玉もう一丁!」的なスピード感ですね』

・・・(笑)
博多んもんですから。

苦労してやって来た甲斐がありました。 本当に良かった。

だんだん日が暮れてきた。
『ヤバイ!急いで帰らないと!!!』

突然素にもどり、慌てて帰り支度。

再びあのトラックバイク(?)が登場。


11人を2グループに分け、ピストン運行することに。

最初のグループ、サヨウナラ!サムボー村!!

・・・結局その後… バイクは予想通りのエンスト。
全員が暗くなった夜道を、ウンコと土の見分けもつかないまま40分歩いたー


必死の思いで渡船上まで歩き、前を見上げると、大自然に太陽が沈んだ後の美しい夕焼け。

わぁぁ、、、

あの時見た美しい景色を、僕は一生忘れないと思う。

2時間後ー

必死の思いで帰り着いた後は、
カンボジアの友人達も集まって食事会をした。

みんなで一日をやり遂げた達成感と爽快感。
・・・このメンバーでこうしてココにいることがまだ夢の中に感じた。

 

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