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CAMBODIA’11 ② ー 国立エイズ病棟 ー

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AM11:00、僧院にて僧王にお会いした後、私たちはカンボジア国立病院エイズ病棟へ。

国内では3番目に大きな病院。五度目の慰問となりました。

地雷、貧困、人身売買…

様々な問題が複雑に絡み合うカンボジアですが、

中でも今、最も深刻な問題のひとつとされるのがエイズの問題。

 

元々、カンボジアの現実を知りたくて、

4年前にNGOスタッフと共にこの病院を訪れたのが始まりでした。

 

その際に自分たちにできることは何かー

みんなで話し合った結果、 一過性のものにしかならないが、

お金を渡すより、そのお金で食糧を買い、

入院している患者全員に直接食べ物を 手渡ししようということになり、今の活動が続いています。

 

今回も病院へ行く前、いつもの卸売り市場へ行き、大量の食料を調達した。

 

今回はお預かりした浄財の一部と、友人や家族からも預かってきたお金も合わせ、

379$の資金で、

・ 『インスタントラーメン』50食×15箱(750食分)
・ 『紙パックの250ml牛乳』36本×15箱(540本分)
・ 『コーンフレーク』25食×13箱(325食)
・ 『石 鹸』 2箱(144個)
・ 『タイガーバーム』 100個

を調達。

エイズ病棟

これを入院する患者さん方に、

・ラーメン5食
・牛乳5本
・タイガーバーム1個
(※ 石鹸等は病院事務所に直接寄付。 )
ひとりひとり渡してまわった。

エイズ病棟

…このようなことをしても、たった1~2日分程度にしかなりません。。。

この病棟に入院する患者は、国から食糧が支給されている。

しかし支給されているのは一日にたったご飯一杯分。

時にはその一杯でさえ、 支給されないこともあるんだそう。

…栄養と体力をつけなければならない患者が 一日ご飯一杯しか食べられない現実、、。

エイズ病棟

今回が5度目ということもあり、覚えていてくれている人もいて、

特に3年前からここで入院している母子は、

お母さんが食料が入っていた空の段ボール箱を片付けてくれたり、

小さな男の子は、食料を配る際、カートを自ら引っ張って 手伝ってくれた。

エイズ病棟

ここに入院している患者さんは、エイズの症状も比較的軽い方の患者さんで 薬を服用しながら病気を抑えている。

でも、何が一番大変かと言えば、 エイズに対する迷信や、浅はかな知識からくる偏見と差別、、。

 

ここへ来る度に,自分たちの無力さを感じ、そして様々なことを考えさせられます・・・

 

私たちにできることは限られているし、

一過性で終わる食糧しか 届けることはできないけれど、

縁ができた以上、 これからもこの病院とはずっと関わっていきたいと思っています。