AM11:00、僧院にて僧王にお会いした後、私たちはカンボジア国立病院エイズ病棟へ。
国内では3番目に大きな病院。五度目の慰問となりました。
地雷、貧困、人身売買…
様々な問題が複雑に絡み合うカンボジアですが、
中でも今、最も深刻な問題のひとつとされるのがエイズの問題。
元々、カンボジアの現実を知りたくて、
4年前にNGOスタッフと共にこの病院を訪れたのが始まりでした。
その際に自分たちにできることは何かー
みんなで話し合った結果、 一過性のものにしかならないが、
お金を渡すより、そのお金で食糧を買い、
入院している患者全員に直接食べ物を 手渡ししようということになり、今の活動が続いています。
今回も病院へ行く前、いつもの卸売り市場へ行き、大量の食料を調達した。
今回はお預かりした浄財の一部と、友人や家族からも預かってきたお金も合わせ、
379$の資金で、
・ 『インスタントラーメン』50食×15箱(750食分)
・ 『紙パックの250ml牛乳』36本×15箱(540本分)
・ 『コーンフレーク』25食×13箱(325食)
・ 『石 鹸』 2箱(144個)
・ 『タイガーバーム』 100個
を調達。
これを入院する患者さん方に、
・ラーメン5食
・牛乳5本
・タイガーバーム1個
(※ 石鹸等は病院事務所に直接寄付。 )
ひとりひとり渡してまわった。
…このようなことをしても、たった1~2日分程度にしかなりません。。。
この病棟に入院する患者は、国から食糧が支給されている。
しかし支給されているのは一日にたったご飯一杯分。
時にはその一杯でさえ、 支給されないこともあるんだそう。
…栄養と体力をつけなければならない患者が 一日ご飯一杯しか食べられない現実、、。
今回が5度目ということもあり、覚えていてくれている人もいて、
特に3年前からここで入院している母子は、
お母さんが食料が入っていた空の段ボール箱を片付けてくれたり、
小さな男の子は、食料を配る際、カートを自ら引っ張って 手伝ってくれた。
ここに入院している患者さんは、エイズの症状も比較的軽い方の患者さんで 薬を服用しながら病気を抑えている。
でも、何が一番大変かと言えば、 エイズに対する迷信や、浅はかな知識からくる偏見と差別、、。
ここへ来る度に,自分たちの無力さを感じ、そして様々なことを考えさせられます・・・
私たちにできることは限られているし、
一過性で終わる食糧しか 届けることはできないけれど、
縁ができた以上、 これからもこの病院とはずっと関わっていきたいと思っています。