キャンドルナイトライブ

JSR’14 声明と雅楽/東欧の旅 ④ – ブラチスラバ公演 –

声明と雅楽の宴  in ブラチスラバ

2014年5月27日(火)pm5:00 –

演奏会2時間前に会場入り。

全員で会場にて入退場のチェックと声明、雅楽の音合わせ。

背伸びせず、過信せず、自分たちにできることを行うー


pm6:30 - 
LIVE開始30分前。緊張感が高まってきた。

会場には日本の外務省職員、日本大使もやって来られた。さらには来賓として、
現地旧市街副市長、国会議員、各省のお役人方々、さらには地元テレビ局まで…

キンガさんとの軽い気持ちの企画だったが、
…まさか、こんな大きな事になるとは夢にも思わず、、

日本とスロバキアの友好年ということで、親善交流の期待感がヒシヒシと伝わってきた。

今回のブラチスラバ公演は、
企画者ということから、僭越ながら御導師役を務めさせていただいた。
写真は在スロバキア日本大使と共にー

pm7:00(日本時間am2:00)、『声明と雅楽の宴 in ブラチスラバ』は始まったー

まずは日本大使のご挨拶とこの度の経緯、
我々JSRの紹介を頂いた後、第一部『浄土真宗の法要儀式デモンストレーション』開宴。

会場後方から”路楽”にて入場。 3名楽人、3名結衆、1名導師という形で。

撮影:在スロバキア日本国大使館 ホームページより

第一部『浄土真宗の法要儀式デモンストレーション』
① 頂礼文
② 日没礼讃
③ 回向句
④ 退場楽

約25分間の第一部。

心地良い緊張感の中、「よそ行き」の形ではなく、
我々の「普段通りの我々の形」で勤めさせていただきました。

第一部終了後、一旦退場し5分の休憩。着用していた七条袈裟から黒衣・特法五条に着替えー

第二部『雅楽の演奏会』。
まずは改めて自己紹介。事前に練習してきたスロバキア語でー

『 Dobrý večer!(ドブリー ヴェチェル!)
Vítam vás na našom koncerte.(ヴィータム ヴァース ナ ナショッム コンツェルテ)
Moje meno je Yoshinobu Yasutake!(モイェ メノ イェ ヨシノブ ヤスタケ)』

『みなさん、こんばんは!本日はようこそ私たちの演奏会へお越し頂きました。
私はヤスタケ ヨシノブと申します。』

・・・会場からはつたないスロバキア語に笑いと拍手が起こる。
その後、全員スロバキア語で自己紹介。

・・・やはり現地の言葉でご挨拶は、場の空気も和み、話すととても感触が良い。

明日のハンガリー・ブタペスト公演では、
言葉変わってハンガリー語になるが、またハンガリー語の言葉で挨拶に挑戦したい。

その後日本大使館通訳のヤナさんを通じて、
我々の仏教・浄土真宗のスタイルと「声明」について説明。

「雅楽」については京都ご本山・勤式指導所で雅楽を指導する池田公亮氏にバトンタッチ。
雅楽の歴史から、各管の説明紹介を加え、音取り〜越天楽〜陪臚という流れで演奏。

最後の「陪臚」を終えると拍手は鳴り止まず、、急遽、アンコールで「盤歩調 越天楽」を。

ブラチスラバ公演は100名の会場だったが当日は立ち見の姿もあり、
「声明と雅楽の宴」は無事大成功に終わりました。

今回の公演会に際して通訳をして頂いたスロバキア人ヤナさんは、
『大変興奮シテイマス!今日は家に帰っても寝られないかもしれない!』と何とも嬉しいお言葉。

演奏会に来られた方からは、

『精神的な世界へ連れ出してくれました、今日の事は一生忘れられない。』、
『神様が与えて下さった奇跡。』など、、
クリスチャンの国らしい表現で、とても有難い言葉をたくさん頂きました。

 

在日本大使館ホームページにはこの日の模様を、

『 当日は立ち見が出るほどの盛況で、
来場者は、僧侶7名による雅楽独特の音楽に聴き入っていました。
コンサートには旧市街テレビが取材に来場し、来場者から高い評価を得られ、
スロバキア人に雅楽を紹介する非常に貴重かつ有意義な機会となりました。』とー。

我々の想像以上の反響で、、
・・・とても緊張感ある一日でしたが、本当に夢のような出来事でした。

演奏会終了後、pm9:30ー

…これまた有り得ないことが起こる。

日本大使のお計らいによって、日本大使館公邸の晩餐会にお招きいただく(汗)。

演奏会が行われた旧市街から車で15分。スロバキアの閑静な高級住宅街ー

真っ暗な住宅街にポツリと一軒、煌々とした灯り。
静かな邸宅の入口には屈強な男性がタキシードを来て立っている。

…なんと我々一行のお出迎えの方(汗)・・・ただならぬ雰囲気。

大使公邸宅へ通されるとー

中では、ブラチスラバ旧市街国会議員の方がお二人、そして
日本大使と参事官、外務省職員の方々が笑顔で出迎えて下さった。

・・・実は当初、晩餐会を公演終了後のpm8:00から行われる予定だった。
それが、演奏会終了後の後片付けが長引き、大使館公邸に着いたのは pm9:30、、。

・・・にも関わらず、これまでに経験したことのない有り難いお出迎えを頂き、、
この思い、言葉が見つかりません、、。

応接室には天皇・皇后両陛下のお写真もー

改めて、自己紹介をさせていただいた後、参事官さんから、
席次表を頂き、それぞれに名前の立て札のある席へ案内される。

・・・結婚式でしか経験した事のないこの雰囲気、、。

ブラチスラバ旧市街国会議員、日本大使、参事官、職員の方々と一緒に和のフルコース…
・・・ウェルカムドリンクの日本酒は、日本でも飲んだことないような、美味しい日本酒でした。

緊張感漂う空気の中でも、無事に終えた安堵感からか、大使や国会議員さんとの会話が弾む。

大使からスロバキアの「今」について、在留邦人がこの国には200人しかいないこと、
そんな中でも日系企業が45社進出もしていることなど、様々な興味深い話を伺った。

・・・それにしても、時差ボケのまま、

日本時間深夜3:00からの演奏会、そして日本時間 早朝4:30からの晩餐会、、。

途中気を失いそうになりましたが(苦笑)

でも、これまでにない本当に貴重な経験をさせて頂きました。
在スロバキア日本国大使館 関係者の皆さまには心から感謝していますー

そして何よりも、
今回の御縁をお世話して頂いたキンガさんご夫妻に、心から感謝です。
お二人の力添えあってのこの度の縁でした。

キンガさんとの十数年前の約束(いつかスロバキアで、
日本とスロバキアの国際交流会を開催するという夢)が、
ここにきてようやく果たすことができました。

その後、日本時間 朝6:00ー
ホテルに戻るなり、全員、倒れるようにベッドの中へ、、。

 

さぁ、明日はハンガリーで移動。ブダペスト公演です。

モバイルバージョンを終了