『 チャリティに関わる良さとは、「自分が世界とつながっている感覚」を得られること 』
渋谷 弘延(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン専務理事)
2014年10月12日(日)PM 6:00 –
このイベントの趣旨について、カンボジアでの活動報告、そしてカンボジアのお話。
支援先から現地の生の声で、御礼も込めて学校の現状を直接来場者に伝えるー
・・・その場しのぎで気の利いたことが言えない自分にとって、
この日、この瞬間を迎えるまで、逃げ出したい日々が続く。
今年はどんなテーマで話すべきか、、
どんな切り口でイベントの趣旨を伝えようか等々…毎年直前まで悩む。
今年は近隣のご住職さん、副住職さん方がたくさん来場されることはわかっていたので、
もう少し仏教的な方向で話すべきか、、最後まで悩んだ。
・・・そんな根本に立ち返ると、結局最終的には同じ処に行き着くー
『無理をしない程度に、自分が出来る範囲で、継続する』ということ。
『楽しむことが前提で、それをいいことにつなげる』ということ。
そして、
『お寺は悲しみのご縁だけでなく、歓び、楽しみもみんなで分かち合う場所』ということー
・・・ココまできたら “よそ行き ”ではなく 「ありのまま」で開き直って話そうと思った。
時間にして25分。・・・長いと思われるかもしれないが(汗)
ココで趣旨をお話しておかないと、このイベントが単なるLIVEで終わってしまう、、
あくまでこれは「お寺でのカンボジア・チャリティー」だということ、
それを明確にすることが自分の役割。
ラジオパーソナリティ/ナレーターとしても活躍するLilyサン。
昨年はCNLスタッフと共に初めてカンボジアへ。
現地愛センターにて『絵本読みきかせ in カンボジア』を敢行した。
中嶋晃子サンの声楽のような、美しい声が御堂に響き渡る。
まさかのアジアンな音色・・・聴衆はたちまち “ 中嶋ワールド ” に引き込まれていくー
確かな歌声と、珍しい楽器の音色、、
現在も自身のアルバム「あなたと未来の地球のお話」を購入すると、
インドネシアに3本の木が植えられるというプロジェクト。
インドネシアとカンボジア、、
国は違えど、互いの活動に相通じるものがあり、今回ご出演を依頼したことでした。
届くかな〜? カ〜ンボジアにー
私たちの声がー 聞こえるかなー?
キャ〜ンドルナーイト さ〜いりんじー♫
…盛り上がる手拍子にのせて、
お客さんと一緒に復唱しながら即興の歌詞、、本当にありがとうございます!
サッポロビールさんから今年多めに提供していただいた生4樽は、開宴を前にすでに完売。
慌ててスタッフが酒屋さんへ走り、急遽追加した2樽も休憩中にすべて完売。
・・・生ビール『 60L 』 がアッという間に消えた。
また、この日用意したカシス系、日本酒、焼酎、ウィスキーもすべて空に…
過去7年の失敗と経験、データに裏打ちされたフードのラインナップで、
MILKの100円クレープ120個、
サザエ飯50パック、
揚げピザ25個、
西林寺唐揚げ30個、
フライドポテト25個が・・・すべてが完売。(汗)
時には近寄りがたいほど、張りつめていたチームだったが・・・
経費を差しのぞき、売り上げはすべて「インターナショナル・カンボジアNGOスクール」、
および「愛センター」への教育支援費として寄付します。
映画上映前には、今年も英会話教師 木下繭サンの映画内容にちなんだ即席英語教室!
・・・というわけで写真は昨年のもので、、。(汗)
今年は昨年を軽く上回る子どもの数で、、確認しただけで子ども50名以上。
(それ以上は動き回り過ぎで計測不能・汗)
ご両親が本堂でLIVEを楽しんでいる間、コチラでは
子ども50名以上の「キッズサンガ☆ナイト」! 即席英語教室!繭サンありがとう!!
遂に始まった 「7th Special Acoustic Live!」“ bird with Naohiko Higuchi ”
これがビッグアーティストたる、本物のソウル・・・
さっき控え室にいると廊下からお酒を売っているスタッフの威勢のいい声が
沢山聞こえてくるんですよ。
生ビールの売れ行きと「カシオレ」? 皆さんすごく飲んでますね~(場内笑)
樽が何回もなくなって「どうするの!?」「ないよ!」みたいになって、
またどこからか補充されて…それも一回じゃないんですよ!何回も樽が!(笑)
・・・しかもメニューが豊富なんですよね、「お湯割り。」(場内爆)
注文が何段階かに分かれてて、一人が「カシオレ!」というと、
「カシオレ!」「カシオレ!!」「カシオレ!!!」…リレー形式で伝わるっていう(爆)
すごい盛り上がってる。「生ビール復活しました、イェーイ!」みたいな(笑)
うぉーイケイケだ!みたいな感じで(場内爆)
ほかにも、「カンボジア・チャリティー」と言うことで、
ご自身がカンボジアへ旅行した際の貴重な話までしていただきました。
数年前まで東京のORYELに所属。
イタリアンレザーブランド「『フェ◯ージ』などの広告なども手がけていた彼の発案で、
敢えて大きな告知をすることもなく、境内にでた人にサプライズとしてー
下田くん、斉藤くん、中野くん、、。本当にありがとう。
birdさんとのアコースティック・アルバム「HOME」は最高です。
歌も、トークも、お客さんを隅から隅まで見渡し、身体を動かして終始視線をあわせていた。
軽快なトークとお客さんの乗せ方、会場に一体感を与える曲の構成、、
これがメジャーなんだなと、、。
今年はさらに50名増え、310名の超超満員、、。
さらに55名のスタッフ・関係者をあわせれば実に370名もの老若男女がお寺に集ったことにー
来場者、アーティスト、ご協賛ご協力戴いた方々、関係者、そしてスタッフ…ココで感極まる(恥)。・・・結局、7年連続。(涙)
キャンドルナイトLIVEを始めてから7年、最初は十数名で始めたイベント。
当初は、『 若い人がお寺の本堂に足を運ぶこと自体、ムリ。』、
『 ココ(吉塚)でやっても人は集まらないよ。』等々、様々な方から厳しいご意見も頂いた。
今でも他のお寺のご住職から、
『アナタのところは街中だからできる』『ウチじゃあ、ムリ。』と言われるが、
自分自身も同じようなことを言って無理だと決めつけていた。
公共の交通機関を使ってもそこから徒歩10〜15分、駐車場も限られている。
昨年CNLが新聞に取り上げられたが、見出しは、
『 都心なのに地味。でもいいね! 吉塚、燃え上がる秋 』。(笑)
…それでも明確なコンセプト、情報の媒体を見直し、
これまでと違う角度からお寺を見せることによって、
立地や交通の便に関係なく、若い人だってお寺に足を運ぶー
お寺を、吉塚のイメージを変えてみせる!・・・そう言い続け、信じて行ってきた。
これまでに失敗や挫折も色々あったけれど、
その度に仲間達に支えられ、背中を押されて、続けてきたCNL。
…今では毎年県内外から200〜300名を越えるイベントにまで成長した。
それもこれも、全ては支えて下さった方々、そして仲間達の支えあってこそです。
当日は東京、大阪、岡山、鹿児島、熊本、佐賀からも駆け付けてくれた・・・
そんなことを思うと・・・どうしても涙が溢れる、、
こんなことを行ったところで、カンボジアの世の中は変わらない。
そんな事よりも、家庭、子育て、仕事など、
今一番忙しい僕ら世代でも「何か一つくらい」の気持ちで、、。
・・・そう考えると、まずは自分達自身が 楽しんでこのイベントを企画し、
お客さんご自身が純粋にイベントを楽しんだ結果、その収益がカンボジアに還元されていく-
これが自分たちに出来る一番『 健全なやり方 』ではないかと。
…これからも無理をしない程度に継続して活動を続けていきたい。
でも、感じさせたことが忘れられることはない。』 マヤ・アンジェロウ(作家・詩人)
・・・その光景を見つめていたご年配の男性がひと言、
『今の時代に、お寺でこんな光景がみられるとはね・・・』としみじみ。
昨年の395,760円をさらに上回る浄財をお預かりしました。
来年8月、この仲間達と共に、責任を持ってカンボジアへ届けてきたいと思っています。
この度のキャンドルナイトLIVEに際して、ご協賛ご賛同戴いた企業・団体・関係者の方々、
55名の素晴しきスタッフの仲間達、そしてお越し頂いた方々に篤く篤く、篤く御礼申し上げます。
皆さま本当にありがとうございました。
キャンドルナイト実行委員長
西林寺 副住職 安武 義修
Live Photos by SHINJI ISOBE
Photos by TETSUYA KATSUGE / YOSHINOBU YASUTAKE