2015年6月2日(火)AM11:00ー
愛センターでのワークショップを終えた我々は、そのまま次なる目的地カンボジアNGOスクールへ。
主に18歳以上の青年層を対象とした語学学校で、かつては日本から多くのボランティアが学校を訪れ、プノンペンで最も安価で日本語を教えてくれる、そして日本人から「生の日本語を学べる」学校としてプノンペンで一番有名な語学学校だった。
最終目標であったカンボジア人の手による「自立運営」という終着地。
数年前、お互いにとって念願だった日本のNGO団体「インターナショナル・カンボジアNGO」
からの独立。ついにカンボジア人の手による、自立した学校運営が始まった。
現在、カンボジア人校長TyDy氏が自身別の仕事の持つ傍ら、学校運営に携わっている。
現地の人たちの手によって運営できるまでになったことは本当に良いことだったが、
実際には日本との関わりがなくなったため、当然ながら日本からの金銭的支援がストップ。
さらには、日本から来たボランティアの受け入れ体勢が脆弱となり、
今ではこの学校に日本人ボランティアが訪れることも少なくなってしまった。
…ここに「自立支援」の難しさがある。
その中で我々JSR、キャンドルナイトも、日本のNGOとは別の形で支援してきたこともあり、
今も変わらずこの学校を継続して応援しているのだが、、
・・・今ではこの支援が日本からの唯一の支援・生命線となっている、、。
経済成長著しいカンボジア、プノンペン市内の家賃価格高騰にともない、
学校の大家さんがこの学校の物件を売りに出すことに。
・・・そんなことからつい先日、
「インターナショナル・カンボジアNGOスクール」は移転をすることになった。
現在、学校は一旦休校。
『新生インターナショナル・カンボジアNGOスクール』は、夏の開校に向け大急ぎで準備中だ。
その中で今後の学校の方向性や、どうすれば再び日本人ボランティアに来てもらえるか、、
その上での改善点や問題点など、みんなで2時間話しあった。
今のプノンペンの語学学校は、私が初めて訪れた11年前とはずいぶん様変わりしている。
日本語が学べる学校は、プノンペンではもう珍しくない。
ともすれば学校の授業費などは全部無料、先生も他から引き抜かれた優秀な講師陣ばかり。
そんな学校も珍しくない。
こんな今の状況において、老舗NGO校はこれから何を特色として打ち出していくのか、 、
大風呂敷でリニューアルに着手している。
・・・しかし、現実的なところで、無理ないところで運営をしてもらいたい我々、、。
お互いの意見を今までになく真剣に聞き、話しあった。
TyDyさんも自分の私財をなげうって若者に教育の場を提供している。
当然儲けなどがあるわけでなく、ギリギリのところで、真摯に取り組んでいる。
しかし、その中で外部からの金銭的な援助がなければ続けられないことも事実。
大風呂敷を広げて運営するのではなく、
現実的な人数を見越して、身の丈に合った規模で運営していかなければ、、と。
今でもつきあいのあるカンボジアの友人達は、この学校で学んだ日本語を活かし、
日本の地雷撤去団体や、ジャーナリスト、大使館職員、日系企業など、多方面で活躍している。
そんな姿を十数年見つめてきて、彼らの活躍ぶりを誇りに感じています。
教育支援に即効性はない。
数年かけて子ども達が成長し、支援先の学校で学んだことで手に職ついて巣立っていくー
その行程の最後を見届けた時・・・ささやかな喜びが湧いてくる。
そんな生徒達を、またこの場所か是非たくさん輩出して欲しいです。
また今後カンボジアに行ってみようかと考えていらっしゃる方、、、
もしこのブログをご覧になっていたら、、是非もう一度この学校に目を向けていただきたいです。
この学校の日本語コース再建に力を貸していただけたら有り難いです。
学校では「生の日本語」の先生を必要としています。
※ 移転先の住所は現在確認中です。
学校へのお問い合わせも含めて、わかり次第お伝えします。