『 ボランティアという言葉は西欧的な価値観だと、奉仕の精神というか、
どこか犠牲を伴う行為のように思われがちですが、日本にはそんな言葉がない頃から
「お互い様」とか「お裾分け」とか「恩返し」という感覚を持っていた。
自分は恩恵を受けていて、それに対して何ができるのかと考えているだけ。』
2015年8月22日(土)AM6:30ー
耳を澄ますと、どこかしらお寺の鐘の音やお経の声が聞こえてくるー
・・・なんて素晴らしいロケーション。
もちろんカンボジア価格では高いホテルだが、短期滞在者である我々にとっては調度いい。
今日は休みを利用して一日僕らに同行してくれる。
7月の【こどもキャンドルナイト】同様、今回もLilyサン書き下ろし絵本を披露。
ヌットちゃんは事前に資料を取り寄せ、すべてクメール語に翻訳済み。・・・本当に頼もしい。
そのノウハウや進め方等、車内でスタッフの動き方を入念にチェック。
愛センター付近の小道に差し掛かった時、渋滞が発生。
日本なら一方通行のような狭い路地に行き交う車がギッチリと…路が狭すぎて動かなくなった。
我先にと割り込んでくる車もあれば、「コラ!ストップ!」と若者に一喝し、
交通整理をかってでるオジサン、、。そんなオジサン達がブロックごとに次々現れる、、。
「助け合いの心」、、カンボジア人の大好きなところだ。
愛センターは目と鼻の先。車は依然動かないので歩いて行くことに。
ようやく到着!【 AI Children Center of Education 】へ。
それを後方でニコニコしながら見守る先生やボランティアの人たちー
『私もずっとココ(学校)に滞在していますが、こんな光景は初めてです。』
子ども達の成長に目を細める先生。・・・本当に素晴らしい光景だった。
みんなで元気な挨拶と共に、『CNLワークショップ in 愛センター』が始まった。
・・・考えてみると、当時看板を作ってくれた子ども達は、今日の低学年の子ども達ではなく、
今回子ども達をまとめてくれている、後方の高学年のお兄さん・お姉さん達だったー
Lilyさんによる『絵本読みきかせLIVE』が始まった。
7月の「こどもキャンドルナイト」でも披露した、Lily&Nannyサン書き下ろしの最新作。
『へいわのはな』
この同じ空の下のどこかに
笑顔があふれる へいわなくにがあるのだそうですー
その国には 色とりどりの花が1年中咲いています。
この花の種をもちかえり 花をさかせることができると
その国も平和な国になるといわれています。
朝が来ました。とってもいいお天気です。
くおんは リュックに iPhoneとゲーム機とお菓子を詰め込んで
おうちを 飛びだしました。
平和の花を 探しに行くのです。
ヌイはまだ夜が明けないうちに家を出て
遠くの池まで水をくみに行き
そうじ や 洗たく お家のお手伝いをすませて
はだしで おうちを とびだしました
平和の花を 探しに行くのですー
・・・戦争が終わって70年の日本と、戦争が終わって17年のカンボジア、
それぞれの国にとっての平和とは何なのか?そんな問題を子ども達に提起する素晴らしい作品。
作品の一部として絵本の中に登場する。・・・子ども達へちょっとしたサプライズ。
ストーリーの中で、子ども達が持ち帰った『平和の花の種』ー
今日のちほど子ども達全員にプレゼントする「愛センター・トートバック」に取り付ける、
自分だけの『平和の花のコサージュ』づくり。
ワークショップがいよいよ開始です!!(つづく)