キャンドルナイトライブ

CNL in CAMBODIA’15 ④ ー 愛センター❶ ー

ボランティアという言葉は西欧的な価値観だと、奉仕の精神というか、
どこか犠牲を伴う行為のように思われがちですが、日本にはそんな言葉がない頃から
「お互い様」とか「お裾分け」とか「恩返し」という感覚を持っていた。
自分は恩恵を受けていて、それに対して何ができるのかと考えているだけ。

2015年8月22日(土)AM6:30ー
爽快な朝日を浴びて、カンボジア滞在二日目が始まった。
宿の最上階。ホテル周辺にはお寺も多い事から、
耳を澄ますと、どこかしらお寺の鐘の音やお経の声が聞こえてくるー
・・・なんて素晴らしいロケーション。
こんな素晴らしいところで1泊5700〜10,000円。一部屋料金なので、二人で割ればその半分。
もちろんカンボジア価格では高いホテルだが、短期滞在者である我々にとっては調度いい。

AM7:10ー 「ユニホーム」に着替えてロビー集合。
沢山の荷物を抱えて、いざ【愛センター】へ!
AM7:30、車内では今日のワークショップの流れを再確認。

NGO校OBであり、CNL 現地CAMBODIAスタッフ。現在大使館で働くヌットちゃん。
今日は休みを利用して一日僕らに同行してくれる。

7月の【こどもキャンドルナイト】同様、今回もLilyサン書き下ろし絵本を披露。
ヌットちゃんは事前に資料を取り寄せ、すべてクメール語に翻訳済み。・・・本当に頼もしい。
今日のワークショップで行う「コサージュづくり」。
そのノウハウや進め方等、車内でスタッフの動き方を入念にチェック。

車で走ること30分ー
愛センター付近の小道に差し掛かった時、渋滞が発生。
日本なら一方通行のような狭い路地に行き交う車がギッチリと…路が狭すぎて動かなくなった。 ・・・すると、どこからともなくオジサンがやって来て交通整理が始まる。

我先にと割り込んでくる車もあれば、「コラ!ストップ!」と若者に一喝し、
交通整理をかってでるオジサン、、。そんなオジサン達がブロックごとに次々現れる、、。
「助け合いの心」、、カンボジア人の大好きなところだ。
AM8:05ー
愛センターは目と鼻の先。車は依然動かないので歩いて行くことに。AM8:10ー
ようやく到着!【 AI Children Center of Education 】へ。学校へ入ると、高学年・中学生のお兄さんお姉さんたちが手を合わせてお出迎え(!)

校舎へ入ると、先生ではなく高学年のお兄さん達が大きな声を出して、挨拶の練習をしていた。
それを後方でニコニコしながら見守る先生やボランティアの人たちー

『私もずっとココ(学校)に滞在していますが、こんな光景は初めてです。』

子ども達の成長に目を細める先生。・・・本当に素晴らしい光景だった。
到着して早々、日本から持参したワークショップの荷物を開封し、準備開始。
その間、高学年のお兄さん・お姉さん達が主体となって、子ども達を教室の後ろへ集合させる。

そしてAM8:30ー、『チョムリアップソー!(こんにちは)』
みんなで元気な挨拶と共に、『CNLワークショップ in 愛センター』が始まった。

まずは、CNLスタッフ全員で自己紹介ー

『二年前にここで愛センターの看板をつくりましたー!当時参加したコはいますか〜?!』

『おおっ!!!』
『拍手〜〜!』(パチパチパチ)

・・・考えてみると、当時看板を作ってくれた子ども達は、今日の低学年の子ども達ではなく、
今回子ども達をまとめてくれている、後方の高学年のお兄さん・お姉さん達だったー
子ども達が成長している姿を見て、それだけ愛センターとのご縁も深く続いているんだなと、、

AM8:35ー
Lilyさんによる『絵本読みきかせLIVE』が始まった。
日本の男の子とカンボジアの女の子が、平和の花の種を求めて冒険へ出る物語ー

7月の「こどもキャンドルナイト」でも披露した、Lily&Nannyサン書き下ろしの最新作。

『へいわのはな』

この同じ空の下のどこかに
笑顔があふれる へいわなくにがあるのだそうですー

その国には 色とりどりの花が1年中咲いています。

この花の種をもちかえり 花をさかせることができると
その国も平和な国になるといわれています。


朝が来ました。とってもいいお天気です。
くおんは リュックに iPhoneとゲーム機とお菓子を詰め込んで
おうちを 飛びだしました。
平和の花を 探しに行くのです。


ヌイはまだ夜が明けないうちに家を出て
遠くの池まで水をくみに行き
そうじ や 洗たく お家のお手伝いをすませて
はだしで おうちを とびだしました
平和の花を 探しに行くのですー


・・・戦争が終わって70年の日本と、戦争が終わって17年のカンボジア、
それぞれの国にとっての平和とは何なのか?そんな問題を子ども達に提起する素晴らしい作品。

先々月6月、学校を訪問した際、ここにいる子ども達に書いてもらった絵が、
作品の一部として絵本の中に登場する。・・・子ども達へちょっとしたサプライズ。

キラキラした目で、食い入るように見つめる子ども達ー
ヌットちゃんの、事前の完璧な翻訳のお陰で、絵本の物語がスムーズに展開されていくー


真剣な表情で聞き込んでいる姿が印象的だった。読みきかせの間、メンズスタッフは次のワークショップの準備。


物語はいよいよクライマックス。
ストーリーの中で、子ども達が持ち帰った『平和の花の種』ー
『さぁ、この平和の種を咲かせるのはみんな!』
『みんなが思う「平和の種」ってどんな種?みんなで書いてみよう!』
『今からみんなに配るノートの最初のページに、描いてもらいます!』

続いてその後、「平和の種」から咲いた『花』のコサージュづくり。その説明も一緒に。
子ども達の目の輝きがだんだんと増してきた。
わかったひと〜〜〜

それではワークショップ開始!
まずは日本から持参した、まっさらのノートを全員に配る。
続いてお兄さんの説明によって、ワークショップ開始です!


まずは「平和の種」を描こう!


様々な色、形をした平和の種が続々とー








それぞれに「平和の種」を描いてもらったら、
今日のちほど子ども達全員にプレゼントする「愛センター・トートバック」に取り付ける、
自分だけの『平和の花のコサージュ』づくり。

ワークショップがいよいよ開始です!!(つづく)

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