CNL in CAMBODIA’15 ⑤ ー愛センター❷ ー

2015/09/27

AM8:55ー
子ども達にそれぞれ「平和の種」を描いてもらった後、
今度は『平和の花』にみたてたコサージュづくりのワークショップ開始。
事前に愛センターの先生にも作り方、子ども達への教え方をレクチャ−。
Lilyサンが日本から沢山持参してきた端布。中には「和柄」などもあって、
この日のために、様々な方からご協力とご提供をたくさんいただきました。
好きな端布を組み合わせて、これからみんなで作ります。
子ども達、とっても真剣な表情。
AM9:00ー　コサージュづくり、開始。

できた！！！

色とりどりの『平和の花』、ぞくぞくと。

『平和の花』が完成してきたところで､子どもたちにトートバックを配る。
去年､CNLスタッフと日本の子ども達､愛センターの子ども達で作ったこの学校のトートバック。
『デザインの寄付』という新たな試みで､基本的には学校側による現地生産・現地販売。

年間通して訪れる多くの日本人ボランティアに、この学校へ来たことの記念として､
またはお土産に購入してもらい、そのお金が継続的に学校に落ちていく新たな仕組み。
そんなトートバックを今回１４０名の全校生徒全員に【CNL’14】収益からプレゼント。
愛センターの「スクールバック」として使用してもらう。
自分だけのカバンに、それぞれ作った「平和の花コサージュ」を取り付けて・・・
完成！！！！

世界に一つだけの、自分だけのオリジナルバック。

名前を書いても良い感じ。

最後まで手伝ってくれたお兄さん､お姉さん達、、本当にありがとう！

今回は学校が休みの土曜日にも関わらず、ワークショップに７０名もの生徒達が集まってくれた。
全校生徒が１４０名なので、実に半分の生徒達が休みの日に集まってきてくれたことになるー
カンボジアの学校は「二部制」をとっている場合が多い。
愛センターも同様､二部制で午前中から来る生徒、午後から来る生徒がいる。

それにはカンボジアの特殊な事情がある。
一つには、「お家の手伝いをしないといけない」という家庭的な事情。
そして、それ以上に「生徒の数に対して､先生や教室の数が不足している」ため。
学校、教室、先生が不足しているため基本的には午前・午後と二部制が多く、
場合によっては三部制を導入している学校もあるほど。
「世界子供白書2015」によれば、
カンボジアの５〜１４歳の児童労働の比率は１９％（2009ー2012）。

１５〜２４歳の識字率は男子若者８８％、女子８６％。
数字だけを見れば決して低くもなさそうだが、それはごく基本的な読み書きの割合。

カンボジアの中学校への就学率はわずか１７％程度なのだ。（外務省2013年調べ）
・・・そんな事情から子ども一人当たりの授業時間はどうしても短い。
カンボジアの学校は､授業をこなすことで精一杯なため、部活もなければ､
合唱コンクールなどの催し事も基本的にはない。

カンボジアには「音楽」や「技術」・「美術」といった授業が存在しないという。

そうなれば結果、感情のコントロールや論理的な考え方、
社会性を身につけずに大人になってしまうことが多いんだそう、、
・・・そういった意味においては、
愛センターではこのような情操教育につながる授業も積極的に受け入れてくださり、
今回のようにナレーターのLilyさんやインテリアデザイナーの坂下くんなどが中心となって
このようなワークショップを行えたことには大きな意義がある。
感性や創造性を刺激する授業、子ども達の将来の夢や希望に少しでも影響を残せたら嬉しいー
 最後に､ワークショップ全部の行程を終えて､外に集まってもらうー

『今日ハ皆サン､アリガトウゴザイマシタ！』
『今日は、みんなで「平和」について考える授業を行いー
 みんながそれぞれに考える『平和の花』を、コサージュで表現してもらいました。
今日の授業を通して､ひとりひとりが「平和」について考えるきっかけになれば嬉しいです。
お釈迦様は、「人は憎しみによっては憎しみを越えられない」と仰られました。

叩かれたら叩き返す､蹴られたら蹴り返す､、それではケンカがおさまるばかりか、
余計に憎しみがヒドくなる一方です。「許してあげる」という気持ちも大事だと思います。
そして、悲しんでいるお友達､困っているお友達がいたら､
どうか手を差し伸べてあげる人になってください。
それがひとりひとりの「平和」というものに繋がっていくと思います！』
カバンは大事に使ってくれたら嬉しいデス！
『皆サン、今日ハ、アリガトウゴザイマシタ！』

最後は全員で集まって､ハイポーズ！
最後までに残っていた子ども達と記念写真。
今回のワークショップに際し､
事前準備から色々お世話になったボランティア先生の岡本さん､
女性スタッフの佐々木さん、そしてローカル先生方､本当にありがとうございました。
最後はスタッフみんなで、トートバック・教材とは別にCNL’14収益から寄付させて戴きました。　
【こどもキャンドルナイト】×【愛センター】で製作した学校看板を前にスタッフで。
まずは最初の重要なミッションが無事終了し､安堵のみんな。

また会おうネ！！！
６月の愛センター､７月のこどもキャンドルナイト､そして今回、、
「平和」をテーマに駆け抜けた､３ヶ月におよぶワークショップは大成功！！！