AM8:55ー
子ども達にそれぞれ「平和の種」を描いてもらった後、
この日のために、様々な方からご協力とご提供をたくさんいただきました。
『平和の花』が完成してきたところで、子どもたちにトートバックを配る。
『デザインの寄付』という新たな試みで、基本的には学校側による現地生産・現地販売。
年間通して訪れる多くの日本人ボランティアに、この学校へ来たことの記念として、
またはお土産に購入してもらい、そのお金が継続的に学校に落ちていく新たな仕組み。
愛センターの「スクールバック」として使用してもらう。
今回は学校が休みの土曜日にも関わらず、ワークショップに70名もの生徒達が集まってくれた。
愛センターも同様、二部制で午前中から来る生徒、午後から来る生徒がいる。
それにはカンボジアの特殊な事情がある。
そして、それ以上に「生徒の数に対して、先生や教室の数が不足している」ため。
場合によっては三部制を導入している学校もあるほど。
カンボジアの5〜14歳の児童労働の比率は19%(2009ー2012)。
15〜24歳の識字率は男子若者88%、女子86%。
数字だけを見れば決して低くもなさそうだが、それはごく基本的な読み書きの割合。
カンボジアの中学校への就学率はわずか17%程度なのだ。(外務省2013年調べ)
カンボジアの学校は、授業をこなすことで精一杯なため、部活もなければ、
合唱コンクールなどの催し事も基本的にはない。
カンボジアには「音楽」や「技術」・「美術」といった授業が存在しないという。
そうなれば結果、感情のコントロールや論理的な考え方、
社会性を身につけずに大人になってしまうことが多いんだそう、、
愛センターではこのような情操教育につながる授業も積極的に受け入れてくださり、
今回のようにナレーターのLilyさんやインテリアデザイナーの坂下くんなどが中心となって
このようなワークショップを行えたことには大きな意義がある。
今日の授業を通して、ひとりひとりが「平和」について考えるきっかけになれば嬉しいです。
叩かれたら叩き返す、蹴られたら蹴り返す、、それではケンカがおさまるばかりか、
余計に憎しみがヒドくなる一方です。「許してあげる」という気持ちも大事だと思います。
どうか手を差し伸べてあげる人になってください。
それがひとりひとりの「平和」というものに繋がっていくと思います!』
事前準備から色々お世話になったボランティア先生の岡本さん、
「平和」をテーマに駆け抜けた、3ヶ月におよぶワークショップは大成功!!!
「平和の花」が咲き乱れて無事フィナーレです!!!!!!