今年もいよいよあと数十分となった。2011が終る。
今年も全力疾走で、無事完走に向かっている。
思えば、今年最初に掲げた目標は、『イノベーション』 。
辞書で調べると、「イノベーション」=『 革 新 』。
『イノベーション! これが取り組むべき新しい課題だった。
イノベーションこそが、これまでの常識を捨て、
新しい価値を打ち立てるということだった。
これまでのやり方をガラリと変え、新しい何かを始めるということだったー 』
岩崎 夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」 より
これまでの活動にさらにプラスαの面白いアイデアを加え、 みんなで楽しみながら、喜んだり、感動したり…
充実感を共有できる仕組みを作り、みんなで楽しんだ結果、国際協力として、カンボジアにその収益が還元されていくー
世の中のためにとか、誰かを救おうとか、そんな大それた気持ちではなく、小さな事から何かひとつ、できることを。
” 無理をしない程度に、自分ができる範囲で、継続した活動 ”。
今年は一年を通して、仲間と共にアイデアを出し合い、行動し続けた一年だった。
5月、舞台を那珂川町に移しての震災復興チャリティーも 新しい試みだったが、今までに培った経験を活かすことができた。
復興チャリティーはこれからも継続した形でできたらと考えている。
今年9年目だったカンボジアでの活動では、2月滞在時、
9年目にして初めてカンボジア宗教界のトップ、ボンキリ僧王と謁見。今後の交流も続いていきそうな予感だ。
愛センターでは、美容師の上野さんと再び現地で直接合流。 第二回目となる「青空ヘアショー」を開催した。
また、8月のカンボジア訪問では初めて、キャンドルナイトを立ち上げたメンバーであり、幼なじみの親友と共にカンボジアを訪問。
彼の取引先である教材メーカーさん協力のもと、 「組み立て式携帯型ラジオ」を現地愛センターへ持っていた。
新しい形でのワークショップは大盛況だった。
また、それにリンクして、 帰国後すぐに行う『こどもキャンドルナイト』での 看板づくりの木型を現地にて制作。
それを日本に持ち帰り、今年の『子どもキャンドルナイト』では、『 日本のこども達 × カンボジアのこども達 』で共作看板を制作した。
素晴らしい仲間たちがいてこその企画。本当に頼もしい仲間たちー
完成後には、インターネットで中継をつなぎ、 カンボジアの子供たちとリアルタイムで交流。
今後の交流の形として、新たな可能性をみいだせた。
それぞれの専門知識を活かし、 継続して行ってきたキャンドルナイトも4年目。
一年、一年、洗練され、たくさんの方から「毎年楽しみに来ています」と声をかけて頂いた。
来場者数188名+スタッフ45名、総来寺者数221名。
経費を差し引いた収益104,901円。
東北震災募金26,981円。
このキャンドルナイト収益は来年6月に、私が責任を持ってカンボジアへ届けてきます。
今年のキャンドルナイトを行うにあたって、 活動・開催に至るお問い合わせを、
県内はじめ、県外の関係者からも多く頂き、 当日は、共感して頂いたという他宗の僧侶の方にまでお越し頂き、
お寺で開催することの意義と、地域に開かれたお寺づくり… 今後の可能性のひとつとして提案をすることはできたと思う。
そして、これまでの経験と手法を、 今度は他の寺院でも共有・還元するべく、
志免、那珂川、糸島、小郡、熊本、柳川の寺院でもここから派生したイベントがそれぞれ行われた。
縁や切り口は同じでも、 それぞれのお寺によって、
「法」×「LIVE」という形、「震災チャリティー」×「LIVE」という形など、様々なコンセプトを持って行われ、
どこの寺院にも、遠近各地から若い方〜お年寄りまで
平均100人を越す方々がお寺に足を運ばれた。
「お寺に若い人が来ない」と嘆かれる昨今ー
…でも、既存の形に、ほんの少しのアイデアを加えるだけで、若い人は、交通の便に関わらずやってくる。
「コンセプト」、「音楽性」、「少しのアート性」。
この三要素に加えて「情熱」。これが合致すれば、 必ず若い人のアンテナには届き、交通の便や立地に関わらず、
若い人は遠方からでも、お寺に足を運んでくれる。 今回の7カ所の寺院の様子を見てそう確信した。
あとはこれをどう今後の現場に活かしていくのか。自分にとっても、これからの課題だ。
・・・今回の一年がかりの『イノベーション』。
一石は投じれたと思う。
来年は、カンボジアへ行き始めて活動10年目。
『キャンドルナイトLIVE』は5周年という、私にとっては節目の年だ。
一つの集大成として、両方共に、ひとつの「結果」を残したいと思ってます。
来年は自己ベストな一年になるよう、精一杯精進したいと思います。
今年関わって頂いた様々な方、そして支えて下さった皆さんに心から感謝したいです。
本当にありがとうございました。