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鹿屋へ ー 仏前結婚式 ー

5月3日(木)、
日本列島大雨の中唯一、快晴だった鹿児島。

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素晴らしいお天気の中、毎年カンボジアへ一緒に行っているJSRの同志 藤園智信くんの結婚式でした。

この日のためにわざわざカンボジアからやってきたチョムナンさんとも、再び鹿屋で合流。

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快晴の中にも、パラパラと桜島の灰が降る、 いかにも鹿児島らしい雰囲気の中で仏前結婚式が行われた。

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全国から集まった同期の仲間と共に、雅楽を奏で、友人の門出をお祝いした。

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それはそれは、本当に感動的な仏前結婚式だった。

主役の彼は最後まで涙を流し、 その一瞬一瞬を胸に焼き付けているようだった。

…友人の姿、、一挙手一投足を自分の目と胸に焼き付けた。

 

『初心忘るべからず ときどき初心忘るべからず 終生初心忘るべからず 』
この日のために、カンボジアから来日されたチョムナンさん。

でも、この日が実現するために、二人には本当に大変な苦労があった。

 

我々日本人は、どんな外国へでも簡単に行くことができるが、

カンボジアから日本へとなると、そう簡単にはいかない。

 

カンボジア人は、身元保証人がいない限り、簡単に入国することができないのだ。

そこで友人は、チョムナンさんを呼ぶための必要書類を作成することに。

 

・今回の目的と経緯を書いた招聘理由書
・チョムナン氏の日本滞在予定書
・申請人との関係
・友人というならふたりが一緒に写っている証明写真
・身元保証書
・身元引き受け人の住民票
・所得証明書
・預金残高証明書 まで、、、

 

話を聞くだけで「?」と思うような書類まで書いてカンボジアへ送付。

一方、カンボジアでは今回の件で僧王自らの推薦書と、さらにはチョムナン氏が大使館へ出向き、

日本人とカンボジア人による面接を受け、ようやく今回の日本入国が許された、、、

 

厳しい、、、あまりにも厳しすぎる、、。

 

・・・我々日本人は、たとえフリーターであっても、『日本人』というだけでどんな国へも簡単に行くことができる。

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しかしそれがカンボジア人であれば、たとえそれが国内で最も地位の高い僧侶であっても、

これらの書類等の手続きをしない限り、日本への入国はできないのだ。

 

…なんとも言えないやるせなさを感じた、、。
・・・二人の絆には、心から拍手を送りたいと思った。

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仏前結婚式を終え、鹿屋から車で移動。 フェリーで桜島を横切り、鹿児島市内の披露宴会場へ移動する。

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法衣から着替えて、チョムナンサンと共に披露宴出席。

まさか日本でこうしてチョムナンさんとご一緒できるとは!

 

藤園くんの結婚式、、、本当に感動しました。

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お色直しは、なんと!カンボジア僧の出立ちで登場!(着付け:チョムナン氏・笑)

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京都時代の同期の仲間とチョムナンさんも加わり、夢のような2泊3日の鹿児島滞在。

本当に素晴らしい日々でした。

チョムナンさんはこの後6日まで鹿児島に残り、 7~10日まで大阪・京都・広島滞在。11日から拙寺に来られることに。
福岡ではどこにお連れしようかな。

…今からとても楽しみです。