皆乗寺さんへ行く前後で、
今回初めて、益城町でも一番被害の大きかったエリアを歩いてみることにー
実際にそこに吹く風や温度、町の匂いを感じながら歩く景色は全く異なっていたー
実際に五感を通して感じる町の景色が全然違うのだ、、
ボランティアの方とすれ違う、或いは作業している様子はほとんど見られなかったー
みな1〜2人、自分たちだけで行っている様子ー
町の人はみな郊外に避難しているため、町そのものが無人なのだ。
現在その地区に住んでいらっしゃるのは60世帯分の5〜6世帯という、、
直接ご面識はないため、こちらへ伺う際、事前にお寺さんへお電話をさせていただいた。
現在別のところで仮住まいをされていらっしゃるとのこと。
日曜日という法務のお忙しい日でもあるので、直接お会いすることはご遠慮し、
失礼ながらお電話でのみ、ご挨拶だけさせていただきました。
本堂は解かれていました。・・・本当にさぞ苦しいご決断だったことでしょう、、
お寺で立ち尽くしていると、、
町の区長さんに声をかけられ、少し立ち話をさせていただいた。
区長さん、目に涙をためて、
『・・・もうねぇ、お先真っ暗を超えて、お先は奈落の底だよ。ハハハ…』
・・・未来に希望が見えるどころか、絶望を抱いておられるようだった。
散歩中のおばあちゃんに声をかけられ、お話しをさせていただいたー
心を落ち着ける場がなくなって本当に悲しい、と。
お寺は心の拠り所。それがないのは本当に辛い、、、と。
ホッとする場所があればねぇ、、お寺はそういう場所だから・・・
涙ながらに話をして下さった。
でも、こうして遠くから来てもらえることが嬉しい、、この現状を見て欲しい、とー
無理しない程度に、自分ができる範囲で、継続した活動ー
・・・むしろこれからが本当の支援だー
そう、あらためて強く感じた今回の益城町だった。