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【こどもキャンドルナイト’17】② – 絵本読みきかせLIVE –

こどもキャンドルナイト’17、開始!

2017年7月29日(土)pm5:00ー
今年も始まった【こどもキャンドルナイト’17】。

今年で8年目となりました。

毎年、子ども達の感性を刺激しながら、
楽しむことを前提とした仏さまとのご縁づくり、
カンボジアを通して、手を合わせる心を通して
「大切な心」を伝えるご縁づくりを行ってきた。

始めた当時、幼稚園の年中さんだった子ども達はもう6年生に(!)

…7年間全部参加してくれた子ども達、
すでに2〜5回参加してくれた子ども達、
そして今回が初参加の子ども達、、

・・・これまで、
お寺で子どもの行事を行っていなかった中での試行錯誤。
たくさんの仲間と一緒に ” 新しい伝統 ” を生み出せたことに、ただただ感謝です。

オープニング

始めはLilyサンによるOPENINGー

お手洗いの案内や、今日の注意点などを説明。

Lillyサン『それでは、ココのお寺の〜
副住職 安武サンをみんなで呼びましょう。
せーの、やーすたーけさ〜ん!』

『ハ〜〜〜〜〜イ!!!!』

今年もテンションを上げて登場。(笑)

はじめに、『おつとめ』の時間。

少しご挨拶をしたところでー

スタッフに教本を配ってもらい、
みんなで正座をして、” おつとめ ” の時間。

みんな正座、できるかな?

【重誓偈】のおつとめー

小さな子ども達もお母さんと一緒にー

副住職のおはなしー

今年から少し趣向を変え、
プレゼン式でスクリーンに写真や文字を出しながらおはなし。

この8年間、冒頭は毎年同じ質問から話し始めるようにしていますー

それは、『 お寺ってどんなところでしょう?

「お寺」ってどんなイメージですか?
「お寺」っていったらどんなことを想像する?

…この質問を行うと、以前は必ずと言っていいほど、

「お葬式ー!」、「お墓参り−!」、「暗い!」、「怖い!」、「おばけ!!」etc…

ポジティブなイメージよりも、ネガティブなイメージの声が飛んでいた。

…しかし、今回は質問をするや開口一番、
最前列の女の子ふたりから、私が言いたかった “答え” が、直球で飛んできた(!)

Q:『 お寺ってどんなところでしょう? 』

A:『 歓びも、悲しみも、ともに分かち合うところー!

・・・。

… 感動(汗)。

はなしを覚えていてくれた子がいたことに、心の底から感動した。
毎年、何度も何度も繰り返し伝えることって、、大事ですね。

そういえば先日、地元小学校の6年生がお寺へ来寺した時も同じ質問をした。
すると、子ども達から開口一番、返ってきた声は、

遊ぶところー!』、『楽しいところー!』。

お寺は悲しい場所や敷居の高い場所ではなく、
子ども達にとっては、遊び場であり、楽しい場所、
心の拠り所となる場所であってもらいたい、、。

・・・そんな思いでコツコツ取り組んできた事が、
少しずつ実を結びつつあるのかな、、。

本当に嬉しい言葉でした。

そして今回も、いきなり「答え」を言われてしまったけれど(苦笑)、

本来、お寺の本堂という場所は、
一番目には『 仏さまのお話を聞くところ 』「 聞法の道場 」とも言います。

そして二番目には、仏さまにお参りする場所であったり、
亡くなられた方をご縁に、手を合わせる場所でもあります。

…でも、お寺って何も悲しいところだけではないのです。

こうやってみんなで仏さまの前で楽しく笑ったり、学んだり、感動したり、、

お寺は、「歓び」も「悲しみ」も、みんなで分かち合う場所 なのです。

『・・・先に答えを言われてしまったけれど(笑)、
今日は、お寺で楽しむ一日です!
夏休みの楽しい思い出のひとつにしてもらえたら嬉しいです!』

今日のテーマ『おすそわけ』

その中で今日のテーマは、『おすそわけ』。

『おすそわけ』とは、
自分がもらったものや、得たものを、他の人に分けあうことー

楽しいことを分けあう、幸せを分けあう、、
…こういったことはみんなといくら分けあっても、減るものではありません。

『ブッダせんせい』という子ども向けの本の中に、
お釈迦さまのことばが引用されていますー

楽しいことは、みんなで分けあっても へらないよ

『たいまつからたくさんの火をとっても、
たいまつはもとのままであるように、
幸福というのは、いくら人へ分け与えても減らないものです。』(ブッダのことば)

実際にローソクを使って実験しながらお話。

・・・私たちは、今ここにいるスタッフのお兄さんやお姉さんと一緒に、
「カンボジア」という国のお友達に『おすそわけ』の活動を行っていますー

そこからカンボジアの国について、
カンボジアの子ども達の様子や現状にも触れながら「おすそわけ」の話をさせてもらった。

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インドでも、カンボジアでも、タイでも、
昔から「お布施」といって、托鉢のお坊さんにお金や食べ物を差し出す習慣があります。
これは「差し出す」ことで自分の欲を手放し、「穏やかな心」という大切なものを「いただく」行為。

『おすそわけ』とは、目上の方には使わない言葉ではあるけれど、
子ども達には他のお友達に『分けあう』=『思いやり』として、
お伝えさせていただきました。

スクリーンに映し出される写真やことばを
真剣に見つめる子ども達が本当に嬉しかった。

このキッズサンガを始めた頃、
私自身が子どもへ対してのお話が不慣れな上に、
子ども達が「お寺でお話しを聴く」という土壌がないこともあったせいか、
こちらに目を向けて、話を聞いてくれる事だけでも一苦労だった。

それがこうして、純粋で真剣な眼差しが返ってくる子ども達の光景は、
何ものにもかえがたく、継続して行えばこその光景なのかな、、と、
・・・お話しさせてもらいながら有り難く感じました。

絵本読みきかせLIVEの始まり。

『さぁ、みんなだったら身近にどんな「おすそわけ」ができるかな?
今日の機会にみんなで考えてみましょう』と、問題提起した後ー

Lilyサンへバトンタッチ。

はじめに、三浦太郎作【おはなをどうぞ】。

たくさん咲いているお花を見つけた主人公メルシーちゃん。
お母さんにお花をあげようと、両手いっぱいにお花を摘んで帰ります。

でもおうちへ向かう途中、次々に動物たちと出会い、
お花を少しずつ『おすそわけ』してしまいます、、

『すてきなおはなですね〜』って言うからついつい・・・

動物たちとメルシーちゃんの微笑ましいやり取り、そしてとうとう、、
…やさしいメルシーちゃんと、それを受け止めるお母さんの姿、、、

素敵な一冊でした。

そして、二冊目には、【ろうそくいっぽん】。

ろうそくいっぽん火をつけて、よるのみちをいそげいそげ。
きょうはだいじなだいじな日……。

いっぽんのろうそくからはじまる、心温まるおはなし。

お釈迦さまの、火を分け合うお話しから、
後のワークショップにつながる「おすそわけ」の火の光のオブジェ、、

それをつなげる見事なセレクトで、素敵な絵本を二冊読んでもらいました。

そして、
これからワークショップが始まります!