チャリティで一番大事なのは、
いくら寄付をしたかということではなく、
どれだけ多くの人と一緒に楽しみ、
思いをひとつにできたかということ。
中田 英寿『Number PLUS』より
休憩タイム
２０１７年１０月９日（日）pm7:20ー
東田トモヒロ with 時川大輔、アコースティックLIVE終了後、２５分間の休憩ー
沢山の人で溢れる廊下ー
LIVEを終えたばかりの東田サンのアルバムが飛ぶように売れていくー
今年のCNL’17 10周年記念Tシャツは過去最高の売上げを記録。
大量に発注していたが、主要サイズはほぼ完売した。
『ヘアアップブース』は、相変わらず子ども達でごった返していた。
カンボジアの女のコも（！）
本堂の縁側では、たくさんの方が竹灯りを見ながら、ごゆるりとー
pm７：４５ー
準備が整ったところで、
いよいよ第二部のはじまり。
畠山美由紀 with 村上ゆき LIVE ：START
村上ゆきさんの流麗で優しいピアノにのせてー
畠山美由紀さん、遂にCNLへ登場。
畠山 美由紀：シンガー・ソング・ライター
宮城県気仙沼市出身 リアス三陸気仙沼大使 みやぎ絆大使。
“Port of Notes”、“Double Famous”のボーカリストとして活躍する中、2001年ソロ・デビュー。松任谷由実、大貫妙子、リリー・フランキー、セルジオ・メンデス、グラミー受賞・プロデューサー、ジェシー・ハリス…、ジャンルや世代、国境を越えて共演を果たし音楽ファンから圧倒的な支持を受けている。
近年の主な活動は、2011年、故郷・気仙沼を想い、アルバム『わが美しき故郷よ』を発表し話題に。2013年「コナミ日本シリーズ」(楽天 対 読売)にて国歌斉唱を担当し、注目を浴びる。2015年、サントリー ウイスキー角ハイボールCMソングを歌唱。2016年、ソロ・デビュー15周年を迎え「15th anniversary year」と題して、東京ニューシティ管弦楽団との55人編成のフィルコンサートから、2017年4月、東京Bunkamuraオーチャードホール公演、そして7月29日、故郷・宮城県、仙台フィルハーモニー管弦楽団との共演など、様々なコンサートを開催中。
畠山美由紀は、聴く人の心に寄り添う歌を歌い続ける。現在は、FMヨコハマ、2時間生放送番組「Travelin’ Light 」のDJとしても活動中。
村上ゆき：サポートミュージシャン、ピアニスト&シンガー・ソングライター
福岡県飯塚市出身 武蔵野音楽大学ピアノ科卒業。森山良子をはじめとするアーティストへの楽曲提供や、畠山美由紀のライブ、レコーディングにピアニストとして参加。また数多くのCM音楽を担当している（積水ハウス、SHARP AQUOS、三越、ライオンバファリンAなど）。
現在は、TBSラジオ「積水ハウス presents 村上ゆきのスローリビング」のパーソナリティとしても活動中。たおやかで透きとおった歌声やことばの発音の美しさから、“ヘブンズ・ボイス”と称されているー
曲の合間のトーク。
実は今回、畠山美由紀さんと村上ゆきさん、
お二人でのライブはこれが「初」とのこと（！）
新ユニット名『ゆきみゆき』（！！）。
ちなみに他の名前候補として『朝帰り姉妹』もあったとか…（笑）
畠山サン、さすがラジオ番組のMCも務めてらっしゃるだけにトークが素晴らしい。
村上ゆきさんとの息もぴったりです。
優しい歌声がお寺に響き渡るー
ゆきさんの優しいピアノの音色にのせて、
畠山さんの泣きたくなるほど透き通る美しい声ー
そして、境内で遊ぶ子ども達の笑い声さえ演出の一部になったかのような、、
まさに ” お寺らしい雰囲気 ” の中、心地よい時間が過ぎていくー
LIVEの中盤、
畠山さんの誰もが知るあのCM曲も、、
井川遥さん主演のサントリーウイスキーのCM。（※これはハイボール編ですが）
ご自身がCM内で歌う『ウイスキーが、お好きでしょ』。
ホンモノの歌の響きに、
鳥肌が立つほど聴き入ってしまった。
LIVEもいよいよ終盤へ
pm８：４５−
最後の曲は、東日本の震災後に生まれた名曲『わが美しき故郷よ』。
・・・何度聞いても、感情を揺さぶられる歌、、。
２０１１年ー
東北の震災から２ヶ月経過した５月、
ひとりでレンタカーを借りて、
法衣姿で仙台市〜東松島市〜石巻市と、
ご遺体安置所へお経を読んでまわった。
亡き人々への読経という以上に、
ご遺体安置所を取り巻く様々な方々、
そこにいらっしゃるご遺族の方に
少しでも心を落ち着けていただけたらと、、。
そんな思いで仙台市から石巻市までレンタカーを走らせていた最中、
ラジオから流れていたのがこの歌だった。
そして、その時初めて、畠山サンが気仙沼のご出身だったということも知った。
・・・あの当時のことが蘇る、、
そしてまさか、あの時ラジオから流れていた歌を、
この西林寺で、ご本人の歌を直接聴くことが出来るなんて、、
感動と共に鳴り止まない拍手ー
アンコール ー
畠山さん、村上ゆきさんが一旦退かれた後、
アンコールの拍手によって再び登場したのは、村上ゆきさん。
美しいピアノの音色・・・
流れてきたのは誰しも聞いたことのある、ゆきさんのあの歌だった、、
会場は大盛りがり。
そして最後のアンコール、、
畠山美由紀さん、そして東田トモヒロさんも登場し、
貴重なセッション、最後の曲は、、 “ John Lennon ”の『Imagine』ー
…畠山さんのマネージャーさん曰く、
『私のマネジメント歴１７年で初めての “ Imagine ” だった』とのことー
…実はこのJohn Lennonの『Imagine』、
私が初めてカンボジアへ行くキッカケとなった1984年の映画『キリング・フィールド』、
その感極まるラストシーンで流れる曲でもあったのです。
想像してみてごらん
所有なんて無いんだ、君にできるかな
欲張ったり、飢えたりする必要なんか無いのさ
みんな兄弟で、すべての人が世界を分かち合ってるんだー
…我々のこのイベントは、「奉仕の精神」、「犠牲心」といった
西欧的な意味合いの強い『ボランティア』というより、
仏教のみ教えである『自他一如』の教えに基づいた活動。
自分と他人は一つの如しー
私たちは人間としていのちをいただき、あらゆる関係性の中で、
お互いを支え合い、生きているのではなく「生かされている」という
視点に立った時、ごく自然を手を差し伸べる活動。
日本には「ボランティア」という言葉がいわれる前から、
この仏教のみ教えを実践して来られた言葉がある。
「お裾分け」や「恩返し」、そして「おかげさま」。
私たちの人生の先輩方は、ごく自然と実践してこられた、、
…つまり、これも『困ったときはお互い様 の活動』であるとー
この日初セッションとは思えないクオリティ、、
涙が出そうなほど感動的、そして個人的に思い入れの深い『Imagine』。
カンボジアのチャリティーイベントの10周年を飾る最後の曲が『Imagine』というのも、本当に不思議なご縁でしたー
今年もまた記憶に残る素晴らしいライブ、そして感動的なセッションでした。
最後にキャンドルナイト実行委員長 あいさつ、
今年こそは涙は流さない、、というのが毎年の目標ですが…
これまで快くご協賛をいただき、支えてくださった方々、
そして沢山のスタッフのみんなの顔が頭の中に浮かんでくると…
…もうダメですね。
目の前が涙で見えなくなってしまう。
そして、、言葉が出てこない、、。(苦笑)
CNLは、立ち上げ当初２５名のスタッフから始まり、
年々素晴らしい、頼もしい仲間たちが加わって今年は過去最多５８名。
毎年、進化と変化を繰り返しながら、今日の１０周年を迎えることができた。
「継続する」ことによって生まれたアーティストとのご縁。
昔では想像もしていなかった素晴らしいアーティストが
今ではたくさん来てくださるようになりました。
…まさにみんなで創り上げてきたイベント。
言葉では言い尽くせないほどの思いを込めて、
最後は皆さんに御礼の言葉を言わせていただき、挨拶を終えました。
イベント終了後ー
今年も無事に【CANDLE NIGHT LIVE 2017】を終えることが出来ました。
竹は、今日の記念にお土産として、
来場者にお好きなだけ持って帰っていただいた。
ごった返す廊下では、、
毎年お客さんとして来てくれている子ども達がなんと今年も（！）
…募金箱をもって、『募金お願いしまーす！』と叫んでいた（涙）…
…子ども達が、楽しみながら行うスタッフの姿をみて、
何かを感じ、それが行動になってあらわれたのなら、、
…こんなに嬉しく有り難いことはありません。。。
境内ではー
カンボジアの子ども達が仲良くおしゃべりしている光景もー
彼らにはどんなイベントに映っただろうか。
今年度【キャンドルナイトLIVE 2017】収益
総来場者２８２名 ＋ スタッフ５８名
※ 総来場者数は来場者の中学生未満の子どもの数を含みます。
経費を差し引いた収益は、 ４５５，８７０円。
この内、今年の飲食ブースでの全売り上げ＋災害募金は、
昨年同様、一部を熊本益城町 皆乗寺さんへ、
残りはすべて朝倉支援の活動費に宛てさせていただきます。
よって、全収益 ４５５，８７０円の中から、
カンボジア寄附金 ３００，０００円
熊本支援金 ３０，０００円
朝倉支援金 １２５，８７０円
を、それぞれの支援先へ責任をもって寄付させていただきます
朝倉の主な支援先については、
現在、CNLとしてできる「支援の形」として、
来年春、朝倉にて”娯楽の提供”として『おまつり』を計画中。
詳細は後々お知らせしたいと思います。
また、カンボジアへの浄財は例年通り、
①「インターナショナル・カンボジアNGOスクール」
②「愛センター」
③「サムボー村の井戸建設プロジェクト」
この３つの支援先へ、来年、私が責任を持って届けて参ります。
ご協力を頂きましたアーティストの皆様をはじめ、各団体、企業、お寺さま、関係者スタッフ、そしてご来場いただいた皆様に心から御礼申し上げます。
10周年は一つの通過点。また来年もぜひお待ちしています！
キャンドルナイトLIVE実行委員会代表
西林寺副住職 安武 義修
Live Photos by TETSUYA NAKASHIMA / SHINJI ISOBE /
RYOSUKE UEMURA / KYOSUKE MIYASADA / YOSHINOBU YASUTAKE