ブログ

ブログ

『 CAMBODIA ’13 ⑦ ー 僧王謁見/前国王国葬 ー 』

2013年2月4日(月)、
朝から国立病院~愛センターをまわった後、宿でバタバタと法衣に着替えて僧院へ向かう。

今日は、カンボジア国民から深く敬愛されたシアヌーク前国王の国葬最終日。

IMG_8848
PM11:00 –

チョムナンさんとボットンバッタイ寺で待ち合わせをし、

まずはチョムナンさんの計らいで彼の友人僧侶と共に食事へ。

IMG_8878
有り難く食事をご馳走になった後、再びチョムナンさんの僧院へ戻る。

IMG_8881
カンボジアの日差しは暑い。

IMG_8901
チョムナンさんの胸元を見ると・・・

IMG_8902
金の喪章バッチ・・・ この日、国民のほぼ全員が白黒の喪章バッチを着用していた。

しかし、この金の喪章バッチは、世界各地から慰問に訪れた各国首相、王族関係者、

そして、国葬を中心となって務める僧侶だけが付ける事を許されるVIPバッチ。

・・・チョムナンさん、やっぱりアナタはすごい人なのですね….

IMG_8913

すると、隣にいたチョムナンさんご友人、、

『アタシも、アタシも。』

・・・えぇっ!!?…それは失礼致しました。。。

IMG_8887
PM1:00、 国葬3時間前ー

急転直下、今回の国葬御導師…” ボンキリ僧王 ” との謁見が決まった。

…カンボジアへ行くことが決った当初チョムナンさんは、

『ボンキリ僧王はこの日、とても忙しいため、残念ながら今回はお会いするのが難しいかも…』

と言われていた。

状況が状況だけに、今年は諦めていたつもりだったが、急遽お会いできることに、、。

IMG_8916
お約束の時間 PM1:00に僧院の中へ入るー

本堂へ入ると、中はただならぬ緊張感、、、

IMG_8917
ボンキリ僧王ー カンボジア仏教界の最高指導者で国王の教育係。

今回は2度目の謁見になるが、僧王のお顔はこれまでに見たことのない厳しい表情で、

数時間後に迫る葬儀の打ち合わせをされていた。

IMG_8915
この空気に圧倒され、僧王に近づけない、、。

IMG_8918
カンボジア全土の国民が固唾をのんで見守る国葬三時間前。

…冷静に考えれば、このような状況であることは当然だ、、。

IMG_8927
葬儀の打ち合わせが終わられ、改めてご挨拶、、

IMG_8925
『今日はお忙しい中、このようなお時間を戴き大変恐縮しております。

この度のシアヌーク殿下のご逝去に、我々も同じ仏教徒として、

悲しみに暮れるカンボジア国民の皆さまと共に寄り添い、お参りさせていただきます。』

IMG_8923
僧王のお顔は、先程の厳しい顔つきからだんだんと柔和な表情に・・・

IMG_8930
『今日は、各国の首相や王族が集まる中で、

同じ仏教徒としてこの日のために来ていただいた外国人は、もう一団体とあなた方だけです。 本当に有り難く思います。』

 

・・・。 ほんとですか(汗)、、

IMG_8939
その後、日本へ来日された時のお写真やー

IMG_8936
初めて滞在された日本での冬についてー

IMG_8943
寒かった思い出など、穏やかな表情でお話し下さった。まさに『 和顔愛語 』。

IMG_8947
当初5~10分くらいの謁見と考えていたら、、

お忙しい国葬数時間前にもかかわらず45分もお時間を割いていただいた。

IMG_8949
最後に僧王、仏教を木の幹に例えられ、

『仏教のみ教えは、国によって教義の解釈や スタイルもそれぞれです。

しかしそれは、 木に例えるなら枝葉のようなもの。根っこの部分、根幹は同じです。

これからも、カンボジアと日本の仏教の絆を深めていきましょう。』

 

・・・なんとも有り難いお言葉でした。

IMG_8951
そして僧王、、、
『このバッジは国賓の方にお渡しするVIPのバッジです、これをあげましょう』

IMG_8953
・・・!!!?

IMG_8954
…チョムナンさんが付けていた、

各国の首相大統領、 王族関係者が胸元に付けることを許されるあの喪章バッチ・・・

IMG_8957
今回訪問させていただいたメンバー、そしてスタッフ全員にも戴き、、

IMG_8961
…ただただ感激するばかり、、。

特に今回通訳をしてもらったカンボジア人学生のヌットちゃん、ラカナちゃんは一国民として金バッヂを戴き感激も一入。

ラカナちゃん:
『まさか私たちまで戴くとは、、帰ったらおばあちゃんにこのバッヂを渡したいです。』

IMG_9002
今回行ったメンバー全員にとっても本当に有り難いご縁でした。

IMG_8977

IMG_8971

最後は僧王とメンバー全員で記念撮影。

本当に有り難い、、有ることの難しいご縁でした。

IMG_8980

PM 3:00 –

IMG_9009
その後、国葬前の王宮周辺は物々しく厳戒態勢。

IMG_8998
さすがに式典中、王宮の中へ入れるのは、各国首相と王族関係者のみ(日本から秋篠宮さまが出席) 。

IMG_8983
我々はチョムナンさんと一緒に王宮前で。

IMG_8996
軍や警察に守られていた各国VIP方・・・我々の日本代表団SP(笑)。

IMG_9021

IMG_9018

・・・それにしても、どこを歩くにも、今まで見たことのない日本の僧侶、

それも髪の毛がある浄土真宗僧侶の姿に、カンボジア国民の視線は釘付け。

IMG_9014
我々を見てどんな風に思っただろう・・・

IMG_9028
歩いていると通訳のラカナちゃん、

『…今、カンボジア人が皆さんを見て、

“ 王さまのために、わざわざ日本からお坊さんが…嬉しいなぁ、、”という声が聞こえてきましたよ。』と。…(涙)。

・・・もうそれで充分だった。

IMG_9046
…日本からやって来た名もなき愚僧が、こんなあり得ない経験の数々、、。
葬儀は3時間に及び、我々は途中で引き上げた。
最後は夜空に、悲しみの大砲花火が数十発放たれた。 美しかったけど、どこか物悲しくズシンとした響き、、。

IMG_8659
…今日のこの日は一生忘れないと思う。

縁もゆかりのなかったカンボジアへ行きはじめて11年目ー

まさか、こんな形で…  プノンペンの夜空を見上げている自分が不思議だった。