今日2月14日はバレンタインデー。
実は「カンボジア」にもバレンタインデーというものはあり、
現地の若者にとって「バレンタインデー」は、日本よりも重要なイベントなのです。
カンボジアの主な年間行事としては、
4月/カンボジア旧正月、10月/お盆、11月/雨期明けを祝う「水祭り」。
でも、カンボジアの若者にとっては「バレンタインデー」が一年中で最も重要なイベントなのです。
日本のクリスマスのようなものかも。
カンボジアのバレンタインデーは日本と違い、
カンボジアでは「Loving Day」として、『男性』が『女性』にバラを贈る日です。
プノンペンで人気のトップ1,2の高校では、校舎のそばにバラの花束の売り子が並び、
花やぬいぐるみなどを売る露天で賑わいます。しかも、この時期バラの花束は高騰。
バラ1本およそ1ドルから3ドル前後まで跳ね上がるそう。
バレンタインデーが定着したのはここ最近のことと言われていますが、
都市部の高校生など10代を中心として異様な盛り上がりを見せており、
現地の友人達曰く、「その日のゲストハウスは、現地高校生カップルでいっぱい」なんだとか。
カンボジアの、特に10代の若者にとっては、
バレンタインデーは特別な日であり、恋人と過ごす日であり、
特に男子にとっては「童貞を捨てる日」といった極端な若者まで。
そんな最近の若者の狂乱ぶりに、
以前あのフンセン首相もバレンタインデー当日に異例の演説を行ったそうです。
「今日はバレンタインデーです。でも、ホテルに行く日ではありません。
我々の文化にはそういう習慣はありません。愛は365日、いつでも伝え合うべきもの。
その愛の対象は、彼氏や彼女だけではないのですー」
現在カンボジアでは、この「バレンタイン狂想曲」に歯止めを利かせるため、
政府各省が連携して、性行為に関する道徳内容をTVで流す、
あるいはバラを売る店を取り締まるなど対策をとっているようです。
・・・私が初めてカンボジアを訪れた12,13年前、、
カンボジアの若者は、みんな性に対してシャイで、ほとんどの女性は結婚まで貞操を守る…
が当然と言われていました。それがこの10数年で性意識はガラリと激変したようです。
(もちろん都市部での話でありますが)
・・・そんな話を少し上の世代(20代半ば〜以上)の現地友人達は、
少し冷ややかに、冷静に話をしていました。
急発展と遂げるカンボジア。良い面もあれば、当然悪い面も出てきます。
少し複雑な気持ちになりますが、
カンボジアではほんの少し世代が違えば、考え方や価値観も全く違うようです。