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CNL’17 CAMBODIA ⑦ – サムボー村井戸完成式典 –

( ずいぶん時間が空きましたが続き… )

2017年8月20日(土)、
朝6:30に起床し、朝食をとった後7:30、
目指すは一路、サムボー村へ。
今回はサムボー村の皆さんからお招きを受け、
【井戸完成記念式典】へ出席するため朝から出発。

渡船場へ到着

プノンペンから車で走ること1時間半、
サムボー村へ行くための渡船場へ到着。

いつも行く渡船場が雨による川の増水で今日は渡れないとのこと。
今回はその一つ手前の渡船場から渡し舟に乗ることに。

am9:00ー
初めて訪れた渡船場は、小学校のすぐ目の前。
おそらく朝7:00からの授業だったのか、
学校を終えたくさんの子ども達が校門からでてきた。

日本の学校とは人も様子も違う光景に見入る久遠。

船がやってくるまでしばしの休憩。

おばちゃんが作っていた焼きバナナをいただく。
美味しいっ!!!

サムボー村での井戸完成記念式典の取材に、
カンボジア国内のテレビ局【SEA TV】カメラマンも同行。

待つこと15分、船が到着

まさか子どもと一緒にサムボー村へ行く日が来るとは。
…感無量。

メコン川を船で横断

am9:15−
人も車も乗ったら、いざ出発!

『クオン、写真とろう!』と、チョムナンさん。


…5年前の久遠とチョムナンさん。

最後にお寺に来られたのが、
彼が当時小学一年生の頃だった。
水筒を首から下げて…
学校へ送り向かいをしてくれたチョムナンさん。

・・・カンボジアでは有り得ない光景(苦笑)

あれから5年。
久遠も6年生になり、
こうして今チョムナンさんの故郷へ。
・・・本当に感慨深いものがある。

向こう岸が近づいてきた。

川で洗い物をする人。

…かつてサムボー村では、
飲み水や生活用水はすべてこのメコン川の水。
今も尚、地域によっては当然この水が飲まれている。
…衛生的には決して良いとは言えない環境だ。

サムボー村

am9:25ー

ついにサムボー村へ。

通訳として同行してくれているヌットちゃん、
ヌ:『政府関係者の方を会場で待たせています。少し急ぎましょう。』
私:『あ、ハイ。(汗)ゴメンナサイ。』

・・・ここに来て急に緊張感が漂ってきた。
セレモニーって、一体どんなことするんだろう、、

ヌットちゃん:『セレモニーでのスピーチ、考えておいて下さい。』

…まるで秘書のような的確な動きとアドバイス、、
さすが日本大使館職員。

車で走ること5分ー

サムボー村到着

pm9:30−
サムボー村の僧院に到着した。
小綺麗な服装をされた政府関係者の方が出迎えて下さった。

合掌のごあいさつ。

郡長さん、区長さん方をはじめ、
村長さん達が出迎えて下さった。

こんなことは初めて…(汗)

政府関係者の皆さんに案内されて僧院へ。

『こちらへ歩いて下さい』と、
言われるがままに歩いてみると・・・

サムボー村井戸完成記念式典

!!!!!(汗)…

僧院の中にギッシリと人、人、人…
サムボー村全人口800名中の550名の方が大集合。
サムボー村の大人200名、子ども達350名が集まっていた。

『こちらへお座り下さい』と言われた場所はお釈迦様の御前。

まずはみんなで合掌・礼拝。
そして世界中の仏教徒の“合い言葉”でもある敬礼文〜三帰依文、そして讃仏偈をおつとめ。

井戸完成記念式典のはじまり

井戸の完成記念式典ー
村をあげて、セレモニーの始まり。

冒頭のご挨拶と、司会進行のチョムナンさん。

郡長さんより、御礼の言葉をいただく、

郡長さん:『これまでサムボー村では、
お寺の池の水を生活用水として利用していましたが、
乾季には干上がり、水の確保が大変だった。
本当に感謝しています』と。

区長さん:
『これまで、この村に井戸は(フランスのNGOが造った)
3箇所の井戸しかなかったので、いつも行列ができていました。
繰り返し何度も言いますが、本当に助かっています。
ありがとうございます』とー

…5年前、チョムナンさんとCNLスタッフの会話の中から、
半ば軽い思いつきで始まったこのプロジェクト。。。

まさかこんな風にもサムボー村の皆さんによろこばれ、
お役に立てる事ができるなんて、、思ってもいなかった。

かえってこちらが、
『こんな活動の場を与えて下さってありがとうございます』、
と心から言いたかった。

カンボジアテレビ局【SEA TV】NEWSより

この模様は翌日のカンボジア国内のニュースで取り上げられた。

現地スタッフによる和訳:
*************

カンダール州ルヴィエム区の村長と村人は、日本人僧侶とその支援者たちの井戸の設置活動に感謝の意を表しました。
また、これらの活動において、他の4つの村への同様の支援を日本人僧侶らにお願いしました。

ーーーーーーーーーーーーー

日本人僧侶とその支援者たちは、サムボー村において学校、診療所、村人の家々に井戸を設置しました。
ソッカン区長によると、ルヴィエム区は15村あり、コーケ村とサムボー村は乾季の際、最も深刻な水不足の問題に直面する農村部でした。
しかし、今は雨季でも乾季でも水は十分にあります。それは日本人僧侶のクループと、日本人支援者たちによって、学校、診療所などに井戸を設置してくれたのです。

村人はこれまで、乾季の前に水瓶を用意する資金がない為、乾季になると生活用水が足りなくなり、深刻な問題を抱えていました。
この支援は、元々サリー・チョムナン氏が日本に僧侶として留学した際、日本人僧侶らと出会い、交流を通して現在のような支援活動が始まりました。
ルヴィエム区ではまだ4つの村が水不足問題に直面しています。日本人僧侶らと日本人支援者には、これらの村にも是非井戸支援を行ってもらいたいと願っていますー

ーーーーーーーーーーーーー

[ 村人と区長のインタビュー ]
村 人:井戸が出来て、うれしかった。
記 者:昔はどうでしたか?
村 人:昔はとても大変でした。井戸を作ってくれて、本当に感謝しています。
区 長:一つの井戸におよそ6-7世帯が使用しています。ルヴィエム区には15の村があり、内4つの村は水不足の問題に直面しています。
なぜならその4つ村は、川や池などから遠いのです。カンボジアの村人の生活を向上させるため、支援がまだ必要です。皆様、村人のため、支援をお願いしたいです。

ーーーーーーーーーーーーー

日本人僧侶Yoshinobu Yasutake氏:
『私のお寺では、CANDLE NIGHT LIVEというチャリティーイベントを行っており、カンボジアを支援する活動として、毎年収益を寄付しています。』と言います。
また、『仏教の教えの中には、見返りを求めずに人に分け与えることを大切にする教えがあります。私たちの活動は、日本とカンボジアの友好を結ぶもので、友人同士、困った時はお互い様の活動であり、そこに見返りを求めるものはありません。』そして、『これからも出来る限り、支援を続けていきたいと思います。井戸だけでなく、他に困ったことがあれば教えて欲しいです。私たちの力は小さなものですが、これからも私たちにできることをお手伝いさせていただきたい。また日本の支援者から寄付を募り、そのお金を提供したいと思います』と言いました。

Yoshinobu Yasutake氏は西林寺、日本の福岡市からです。
日本人僧侶らと支援者たちはカンボジアの村に井戸を作ってくれました。
大変ありがたい、と感謝しました。
[2017.8.21 SEA TVニュースより]

***********

…かなりの時間を割いて取り上げられていました、、

感謝状をいただく…

セレモニーのあと、恐れ多くも感謝状を戴きました。

『CANDLE NIGHT LIVEスタッフをはじめ、関係者の皆さま』
と題した感謝状はメンバー全員が郡長さんからいただいた。

・・・本当に有り難いです。

平安社寺建築の石渕さんも親子で一緒に。
サムボー村の井戸の中には、平安社寺建築さんの井戸もあります。
そして我々CANDLE NIGHT LIVEへも毎年有り難いサポートを戴いています。

…2013年、チョムナンさんが西林寺へ泊まりに来た際、
CNLの仲間と出会い、そこでの何気ない会話の中から
『チョムナンさんの村に井戸をつくってみようか!』と、
その場にいたメンバーのお金をかき集め、
当時の200ドル(16000円)だった井戸一基本分のお金を
チョムナンさんに託したのがすべての始まりでしたー

井戸は企画からわずか2-3週間で本当に完成(汗)…
その後JSRの仲間、賛同して下さる様々な方々のご支援もあり、
井戸プロジェクトは5年目にして、現在17基まで増え、
村人の生活に大きな変化が起こり始めています。

ご協力を頂いている皆さんには感謝しかありません。
また、カンボジアでこのような活動ができるのは、
我々の思いに快く賛同してくれ、真摯な想いで
一緒に同行してくれるカンボジア人のチョムナンさんはじめ、
ヌットちゃん、ラカナちゃん、キムタウ達カンボジア人のおかげでもあります。

彼らがいなければ、そもそもこれらの企画自体、
実現は不可能だったのだから、、。
今回のこの式典は、

キャンドルナイトを立ち上げて10年、
サムボー村井戸建設プロジェクトを立ち上げて5年目。
…なにか一つの節目というか、
これまで継続して行ってきたことが、
このような形で評価され、
村の方にも喜んでいただけたのだと実感することができて
本当に嬉しく思いました。

これからも自分達にできる範囲で、
継続してこの活動を続けていけたらと思います。

セレモニー終了後、子ども達におみやげ

セレモニーが終了したら、
プノンペンから積んできた荷物を僧院へ運ぶ。

我々日本から持ち込んだお菓子と、
石渕さんと今回初参加で石渕さんの義理にお兄さんにあたる
古閑さんのお二人で準備していただいた現地調達の大量のお菓子、
そして学校への文具、教材等々、、

みんなで子ども達に配ることにー

今回初参加の古閑さんも本当に大活躍でした。

日本の子ども達からカンボジアの子ども達へー

今後につながる経験になってくれたらいいな。

日本のけん玉パフォーマンスに子ども達、大喜び。

素敵な写真。

セレモニー後、村の皆さんから食事が振る舞われた。
カレーが絶品!
恐る恐る手をつけていた子ども達も
一度口にするや『うまいっ!』とガッついた。

本当に有り難いおもてなしでした。

 

セレモニーを終えて、、

終了後ー

『ありがとね〜』とおばちゃん。

本当に有り難いご縁でしたー