KIZUNA FESTIVAL 2023 OPENING
2023年2月23日(金)18:50、まずは両国政府関係者によるご挨拶。
カンボジア政府からは、ハン・チュン・ナロン教育スポーツ省大臣、外務省チャン・ラタナ国務次官、文化芸術省ペン・モニマカラ国務長官がスピーチ。
ハン・チュン・ナロン教育スポーツ大臣:『このフェスティバルは2012年以来、クメール芸術と日本の芸術の伝統的および現代文化の美しさを紹介してきた。この期間中に両国の様々な現代的および伝統的なパフォーマンスが上演されてきたことで、両国に対する人々の理解が深まった。』
文化芸術省ペン・モニマカラ国務長官:『今年の絆フェスティバルは両国国交樹立70周年と重なっているため、注目すべきものである。』
日本からは武井俊介外務大臣(当時):
『絆フェスティバルは、日本とカンボジアの強い絆を象徴している。日本とカンボジアの国交は今年で樹立70周年を迎えます。 過去70年にわたり、私たちの絆はカンボジアの和平プロセス、復興、社会経済発展への協力を通じて成長してきました。このフェスティバルを通じて、多くの人が両国の文化をより深く理解できることを願っています』と述べた。
ただならぬ前振りのあと、日本文化のOPENING ACT、いよいよスタートです。
池田氏の「集会乱声」。龍笛の美しい音色が会場中を包むと、導師・脇導師、諸僧が入場しますー
浄土真宗本願寺派 蓮聲会(JSR)- 声明と雅楽の宴 –
1、入堂楽:「集会乱声」
2、諸僧入堂
3、三奉請 (散華・附楽)
4、御本典作法「正信念仏偈 和讃譜」(依経段・附楽)
5、御本典作法「念仏」(附楽)
6、退出楽(陪臚)
7、合掌礼拝~起立〜退出
進行上、初日の持ち時間は10分ということで、三奉請を”二奉請”に。そして私たちの浄土真宗が今年「立教開宗800年」という記念の年でもあったので、新しく制定された「新制 御本典作法」をJSR編集で披露させてもらいました。
当日の模様はリアルタイムで配信されていました。
本番直前、今回行けなかった同期のメンバーや友人たちからリアルタイムでたくさんの励ましのメールをもらい、とても勇気づけられた感動は一生忘れないと思います。
私自身は満身創痍。個人的には声が万全の状態で臨めなかったことが悔しくてなりませんが、全国でそれぞれに活躍する素晴らしいメンバーに支えられて、なんとかお役目を全うさせてもらう事ができました。
当日の模様は現地ニュースで大きく報じられました。
オープニング〜フィナーレ
私たちが終了すると、今度はカンボジアの伝統舞踊が始まります。日本とカンボジア相互に伝統文化の披露です。
最後は、カンボジア親善大使の南野陽子さんが登場。
一際大きな歓声とともに、私が小学生〜中学生時代に大好きだった南野陽子さんの名曲が次々と披露されました。
フィナーレ
最後は、今回出演された皆さんと一緒に壇上に上がらせていただき、カンボジア政府の方から花束をいただきました。
・・・本当に夢を見ているかのような、、不思議な光景でしたー
初めてカンボジアを一人旅で訪れてから20年後、まさかこんな状況に身を置く事を誰が想像できたでしょう。
・・・しかも、私の隣には小学生時代のスーパーアイドル(汗)。
ましてや海外で同じに壇上に立たせていただいていることも不思議でなりません。
・・・すべては、小さな活動と出会いの積み重ね。
無理をしない程度に、自分ができる範囲で、継続した活動があってこその今ですし、これまで支えてくださってきた皆さんに改めて感謝したいです。
最後はみんなで記念撮影。
勤式指導所時代の同期会で結成したJSR。私たちの活動も来年で20年目を迎えます。
これまで私たちが学んできた声明と雅楽を国際交流、仏教交流のツールとして、私たちにできる形で行ってきました。
今では、勤式を出た後輩たちも加わって、バランスのとれた素晴らしいチームとなっています。
’10フランス、’14スロバキア、ハンガリー、そしてカンボジア。
柔軟な姿勢で、何事にも楽しむ事ができる仲間。
3年ぶりの海外。こうやってみんなでまた活動を再開できたことが本当に嬉しい。
式典終了後ー
終了後、突然ふたりのカンボジア人から『安武先生ーーーっ!!!!!』と声をかけられた。
『先生!???』
振り向くと、『先生!昨年北九州市立大学の講義でお世話になりました!!!!!』と(!!)
・・・まさかまさか。。。
昨年の夏、外国人との共生のまちづくりを目指す吉塚商店街の再生について、二度にわたって北九州市立大学にてリモート講義をさせてもらった。
…その時のカンボジアの学生さんがなんと!母国へ帰国後、現在日本大使館で働いているとのこと!!!
『先生〜〜〜〜〜〜〜!!!!!』と泣きそうな顔で声を掛けられ、本当に驚いたけれど…こんなご縁があるんですね、、嬉しくて3人で記念写真。(笑)
チョムナンさんも駆けつけてくれた。
お坊さんから宗教省の職員〜弁護士となって、現在カンボジア警察庁の官僚となったチョムナンさん。
そして今回私たちを導いてくれたのが日本大使館職員のヌットさん。
カンボジアで私たちがこうして活動できているのは彼らのおかげです。心から感謝しています。
一緒に頑張ったクメール舞踊の皆さんと。
現地メディアの方からも色々と取材を受けました。
異国の地で、「浄土真宗」という日本の仏教宗派の僧侶として、受け入れていただいていることが本当に嬉しく、有り難いことでした。
さまざまなメディアで報じられていました
EAC NEWS:
TVK NEWS:(10:20頃より)
PNN NEWS:
ネットNEWS
KHMER TIMES:「Japan, Cambodia celebrate ‘Kizuna’」
様々なことがあった一日でしたが、とにもかくにも無事に終了。
最後に私達がいただいた花束は、現地通訳として私たちのために奔走してくれたニャットさんに。
ニャットさん、本当にありがとう!