2023年2月25日(土)、カンボジア滞在最終日。
JSRメンバーは朝それぞれの便で続々と帰国。
私の便はこの日の深夜ということもあり、
みんなを見送った後、インターナショナル・カンボジアNGOスクールへ。
KIZUNA FESTIVALに参加するため日本から来ていた現カンボジアNGO代表 谷口まき子さんと合流し、かつてNGOスクールの先生だったメンバーと共に現学校を訪問した。
今回の目的は学校長 Tydyさんと大事な話をするために伺った。
2003年からずっと継続支援してきたインターナショナル・カンボジア・NGOスクール。
四度の学校移転を経て、生徒の数は激減。
それによって運営形態も様変わりし、今は” 送り出し機関 ”としての日本語学校となっている。
私たちの支援はあくまで非営利組織に対してのもの。
今の学校運営が良いとか、悪いとか、そういう事ではなく、
当初の学校支援の目標であった“ 自立支援 ”はもう達成されたのかなと。
「CNL」や「西林寺」としての学校支援を、円満に終えることになりました。
インターナショナル・カンボジアNGOスクール
インターナショナルカンボジアNGOスクールは昔、プノンペンで一番有名な日本語を学べる学校だった。
安価な授業料で日本語が学べ、全盛期は沢山の日本人ボランティアが直接日本語を教えるとあって、非常に人気の高い学校だった。
この学校から数々の優秀な人材を輩出し、現在では日本大使館や地雷撤去団体、大手日系企業や政府関係の日本語通訳として活躍する卒業生も多い。
…しかし、そんな学校も、今は昔。
先生のお給料が安いことで有名だったこの学校では、 優秀な人材(カンボジア人の日本語先生)が次々と他校へ流出。
さらには母体でもあった日本の『カンボジアNGO』との協力体制も、『カンボジア人による自立運営によって目的は達成された』と、円満に支援体制を終えていた。しかし、その後大きな後ろ盾をなくしたカンボジアNGOスクールは苦難の道のりがつづく。
様々な理由で予期せぬ四度の校舎移転を繰り返して、生徒数は激減。
最盛期1,000人通っていた学校も、現在生徒数が10名程度となっていた。
学校を閉鎖する道もあったが、
Tydy校長は『みんなが巣立って行ったこの学校を、どうしても存続させたい』という強い思いがあり、日本の送り出し機関と業務提携をして「存続」の道を選んだ。
これによって学校の消滅は回避されるも、「非営利団体」ではなくなってしまった。
CNLを始め、カンボジアへ思いを寄せる様々な方からお金を託されてきている以上、それはちゃんと“ 生き金 “にしないといけない。
個人的には、友人として、同志としてTydyさんを応援したい気持ちもあるけれど、『このお金は、どこでどのように使われた』という、きちんと説明ができる非営利団体組織、学校や村へ届けるべきだ。
今回は、元カンボジアNGO代表のまき子さん、かつてのNGOスクール先生OBも一緒に立ち合いのもと、 我々のグループも支援体制を終える事となりました。
でもケンカ別れをしたわけじゃない。
Tydyさんには、今後もし新しい支援事業を立ち上げることがあったら、ぜひまた声を掛けて欲しいと伝えた。
彼の次世代育成にかける思いや情熱はいつも尊敬しているし、これからも仲間として、ずっと関係も続いていくと思います。
ひとまず「カンボジアNGOスクール」への支援は、円満に終了しました。
今後は、「サムボー村井戸建設プロジェクト」を軸に、サムボー村の学校支援、愛センターへの教育支援の中心に活動していきたいと思います。