2013年2月4日(月)AM 6:00 起床 –
急いで朝食をとりAM7:00に プノンペン郊外の国立病院エイズ病棟へ向かう。
200$(18,800円)で、ラーメン50個入り×15箱、ミルク12本入り×15箱、大量のお菓子、石けんを調達。
この病院へ来はじめた2005年当時、カンボジアのHIV/エイズ感染者は17万人だった。
それが2013年には67,200人と大幅に減少。(日本は推定2万人。過去よりも増加傾向)
ベトナム人親子のタイくんとお母さん。2011年2月の写真。
そして、2012年6月の写真、、。 たった一年で、お母さんはずいぶんと痩せていた。
タイくんは時が止まったかのように、身長も、体重も、代わり映えしなかったー
『最近は体調が良くない、、。』と、昨年話してくれた言葉がずっと引っかかっていた。
・・・そのタイくん親子の病室へ行くと、、、 いつもいるはずのベットが空いていたー
・・・。
嫌な予感が頭をよぎりながら、病棟の先生に「タイくんは!?」と聞く。
・・・すると病院の先生、
「お母さんはあれから体調が回復しエイズの進行も抑えられている。」
「もう何年も入院しているし、そろそろ普通の生活をしなさい」と、タイくん親子は退院をしたそうだ。
あぁ、、よかった、、。 …それから30分後
タイくん親子が目の前に(!)
・・・なんと病院の先生の計らいで親子に電話をしてくれたそう。
お母さんは僕らが来てることを聞きつけ、急いで病院に駆け付けてくれた。
そして、息子が結局使わなかった子ども用リュックサック。それから長男のおさがりではあるけど仮面ライダーの人形。
・・・でも、少し気がかりなことが、、
ご自身エイズが発祥しているため、生まれてくる子どもにも感染の可能性があるが、
子どもが感染しているかしていないかは4月の検査でわかるという。
…お母さん、
昨年タイくんの将来をとても心配していたが… 色んな意味で大丈夫だろうか(汗)
やせ細ったカラダで子を産むという心配もさることながら、、生まれてくる赤ちゃんを育てていけるだろうか、、、
でもお母さん、今までに見たことがないくらい嬉しそうな顔をしていた。
タイくんや生まれてくる赤ちゃんの分まで、本当に元気で頑張ってほしい。
平安社寺建築の若き社長 I渕さんは、この日のために日本から大量のお菓子を持参。
みんなにとても喜ばれていた。
…ん?こちらのお母さん、以前この病院で見たことがある、、。
俺:『何年入院しているんですか?』と聞くと、
婦:『3ヶ月です。』
俺:『でも私は数年前にもアナタをみたことがある。』
・・・話を聞けば、
お母さんはご自身もエイズ患者で、ここにいる子供たち(二人)は、親に捨てられたエイズ孤児。
今は私がこの子どもたちの里親として面倒をみているのだという、、。
愕然とさせられた。
この病院で一日支給される食事は一日に2回。
でも時には支給されないときもあるという、、
そんな中、患者同志で食べ物を分け合っているー
そんな話を聞いたことがあった。
患者さん自身が、同じ病気の子どもの里親になって面倒をみている、、。
何にもしてやれないもどかしさと、腹立たしさ、、、 あまりにも無力過ぎる。
『子供たちに全部渡して下さい』と配り余ったお菓子を全部渡した。 何もできない無力さだけが心に残った。
・・・こんなことをしたところで、患者さんの食事 たった2~3日分くらいにしか
ならないことは わかっているし、ここからそれ以上の事は何も生み出せないー
自分たちの無力さを痛烈に感じるけれど、
何か見過ごせない思い、、 毎回ここへ来る度に、
自分自身の今置かれる生活を改めて考えさせられる機会となっている。
さっきあげたリュックサックを背負って、仮面ライダーの人形も持ってこっちへ走ってきた。
元気でね!!